究極のトレンドフォロー

 相場は「買い」と「売り」、あるいは「利食い」と「損切り」だけのシンプルなゲームである。

 読者の皆様がどのような投資判断で相場に参入されているかを筆者は知る由もないが、書店の経済や相場関係のコーナーにいくと相場で勝つためのハウツー本が山のように積まれているので、「相場で成功するノウハウ」の需要というのは大きいのであろう。

 相場に対するアプローチの手法は、フィーリング(第六感?)、著名人の推奨、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、自動売買などの数学的手法、果ては精神論にいたるまで本当にいろいろある。百花繚乱だが、これらはすべて相場を認識する(売りか買いかを判断する)問題解決プロセスであるということには変わりがない。

 誰も相場を正確に予測することはできない。それは人間業ではないだろう。相場で成功するのに普遍的な売買手法などはない。そのような手法が存在し皆がそれをやれば売買が成立しないからである。したがって、破産しないための取引ルールや規律は必要だが、基本的には各人が「自分にあった売買手法」を見つければよいと思われる。

 ただし、シカゴのラサール街では、40品目以上の金融商品(株・債券・コモディティ等のインデックスや通貨など)を取引しないと自動売買で毎年継続的に収益を上げることは難しいと言われている(例えば、ドル/円や日経平均などの単一商品のみを<順張り手法>で売買しても毎年継続的に収益を上げることは難しいということである。毎年継続的に収益を上げるためには、<分散投資>が必要だ。

ドル/円(日足) 標準偏差ボラティリティトレードモデル

上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ
中段:ADX(14)=黄・標準偏差ボラティリティ(26)=青
下段:グリーンの期間=買いトレンド・オレンジの期間=売りトレンド
出所:楽天MT4・石原順インジケータ

ドル/円(4時間足) 標準偏差ボラティリティトレードモデル

上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ
中段:ADX(14)=黄・標準偏差ボラティリティ(26)=青
下段:グリーンの期間=買いトレンド・オレンジの期間=売りトレンド
出所:楽天MT4・石原順インジケータ

ドル/円(1時間足) 標準偏差ボラティリティトレードモデル

上段:ボリンジャーバンド(21)±1シグマ
中段:ADX(14)=黄・標準偏差ボラティリティ(26)=青
下段:グリーンの期間=買いトレンド・オレンジの期間=売りトレンド
出所:楽天MT4・石原順インジケータ