地政学リスクに対する警戒は依然として高いものの、週末を無事やり過ごしたことで、月曜日のドル/円は109円台後半まで反発。安堵感もありましたが、同時に潜在的なドル買い需要が強いことも示しました。今日のピボットの第1レジスタンスは、節目の110円の手前の109.97円。また、第1サポートは109.19円。
デイリーピボット
デイリーピボットは、先週のレンジを元に、今日のレンジを予想するテクニカル指標です。今持っているポジションの利確や損切りレベルの参考として、あるいは新しいトレードのエントリーポイントとして、FXマーケットでも多くのトレーダーが利用しています。
今日のドル/円のピボット・ポイントは、109.50円
ピボットとは「回転軸」という意味で、このレベルを相場の強気と弱気の転換点と考えます。レートがピボット・ポイントより上で取引されているときは、ドル/円の相場はどちらかというと強気に向いていると考えられます。
今日の上値ライン(レジスタンス)は、109.97円、110.28円、下値ライン(サポート)は109.19円、108.71円です。先週の高値は110.91円、安値は108.73円でした。
ピボットの計算とトレードアイデア
ピボット・ポイントは、前日の高値と安値と終値を平均して求めます。このレベルを相場の強気と弱気の転換点と考えます。
このピボットに、ピボットから前日の安値までの値幅を足したレベルが、第1レジスタンス(R1)になります。前日下げた幅と同じ程度の反発はあるだろうと仮定して、そこを最初の上値メドと考えます。
第1サポート(S1)は、ピボットから前日の高値からピボットまでの値幅を引いたレベルです。前日上げた幅と同じ程度の反落はあるだろうと仮定して、そこを最初の下値メドにしています。
ピボットでは、今日の相場は、おおよそ、これらのレジスタンスとサポートのレンジ内で推移するだろうと考えます。しかし、それ以上に相場が大きく動くこともあります。
そこで、ピボットには、HBO(上値ブレークアウト)とLBO(下値ブレークアウト)と呼ばれるレベルが設定されていて、この水準を越えて相場が動いた場合には、新しいトレンドが始まったとみなします。
下の図のように、たとえば、HBOをストップに、第1、第2レジスタンスで売り上がる、あるいは、LBOをストップに、第1、第2サポートまで買い下がる、といったようなトレードが考えられます。
ただし、あくまでも一例であって、決して利益を保証するものではありません。トレードは自己責任でお願いいたします。