「プラチナ」投資で覚えておきたい注意点!

価格差に注意!

2010年1月29日から2018年11月15日まで
単位:ドル/トロイオンス
出所CMEのデータをもとに筆者作成

「プラチナは金よりもパラジウムよりも価格が安い、だから割安だ」という話があります。2017年半ば以降、プラチナ価格は、金よりもパラジウムよりも安くなっています。

 この事象を見て「プラチナは安い、だから買いだ」と考える方も中にはいらっしゃると思います。しかし、価格差の話はあくまでも他の貴金属との比較の話であって、プラチナ単体の価格の話ではありません。

 価格差の話は、先物取引等で“割高な方を売り、割安な方を買う取引を「同時に」行うことを前提とした話です。くれぐれも“価格差が拡大したため、プラチナは割安だ。だからプラチナは単体で買いだ”という発想にならないようしたいところです。

 

環境配慮と技術革新に注目!

 環境配慮と技術革新という大きなテーマの共通点は「ほとんどの人が否定しないこと」と、「超長期的にはプラチナの自動車排ガス浄化装置向け消費を減少させる可能性があること」です。

 環境を配慮するムードが高まれば高まるほど、環境にやさしいとされる電気自動車などの次世代自動車に移行する動きが強まるとみられます。また、技術革新を進めば進むほど、自動車の電子化が進みやすくなります。超長期的には、これらがプラチナの主要な消費である自動車排ガス触媒向け消費を減少させる要因になると考えられます。

 

「プラチナ」投資の注目ポイント

 世界経済の不安定化は、プラチナの主要な消費である自動車排ガス浄化装置向け消費、および宝飾品向け消費を減少させる要因になります。ただし、逆もしかりで、世界経済が好転していけば、自動車排ガス浄化装置向け消費、宝飾品向け消費が増加するとみられます。

 このため、プラチナ投資においては世界経済の動向に留意することが重要なポイントになってきます。世界各国の自動車の製造・販売台数や個人消費などに加えて、できるだけ世界全体を俯瞰し、世界全体として、景気動向がどうなのか? ということを考えてみることが重要だと思います。

  欧州、中国、北米、日本…プラチナに関連する各国の状況は現在も刻々と変化しています。プラチナの価値を知り、プラチナがどのような目的でどの国や地域で消費されているかを把握することは、これらの金融商品の投資のヒントとなるでしょう。

「プラチナ」は今いくら?現在の価値

単位:ドル/トロイオンス

 私たちの身近にある円建てプラチナ価格は2018年11月15日時点で、1グラムあたり3,143円前後です(楽天証券の積立価格)。また、図のとおり、国際的なプラチナ価格の指標であるドル建ての先物価格は、長期的に見れば2008年9月に発生したリーマンショック直後につけた安値とほぼ同じ水準にあります。

 

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