facebook twitter
NISA口座のロールオーバー・税金はどうなる?
足立 武志
知らなきゃ損する!今日から使える税金のキホン
難しくよくわからない「税金」。だれでもわかるように、知らないと損する情報を公認会計士・税理士かつ個人投資家がお届けします。

NISA口座のロールオーバー・税金はどうなる?

2018/11/9
・NISAの非課税期間は5年
・2014年に購入した株をロールオーバーするかどうか選択する必要
・ロールオーバーしないと通常口座に移管される
・ロールオーバーすると2019年の非課税枠を使うことに
facebook twitter メールで送る 印刷

 2014年に始まったNISA制度も早5年。非課税期間が終了しロールオーバーが必要な時期になってきました。
 ロールオーバーする場合とした場合、そしてその後の税金はどうなるのでしょうか?

 

NISAの非課税期間は5年

 NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)が始まったのが2014年、それから早いもので5年が経過しようとしています。

 NISAを簡単に説明しますと、年間120万円までの非課税枠(2014年・2015年は100万円でした)の範囲内で購入した株式や投資信託につき、5年間は配当金・分配金や売却益が非課税となる制度です。

 したがって、2014年に購入した株式をまだ売却せず保有しているならば、NISA口座で保有ができ、かつ非課税となるのは2018年まで、というのが原則的取り扱いです。

 

2014年に購入した株をロールオーバーするかどうか選択する必要

 実は、NISAには、「ロールオーバー」という制度があります。これは、5年経過によりNISA口座から引き出さなければならない株式を、翌年のNISAの非課税枠を使うことによりさらに5年間延長できる、というものです。

 もし、2014年にNISA口座で購入した株がまだ残っている場合、選択肢としては3つです。
(1)2018年中に売却する
(2)ロールオーバーしない
(3)ロールオーバーする

 2018年中に売却した場合、売却益が生じていれば課税されません。一方、売却損が生じている場合、その損失は切り捨てとなり、通常口座の売却益や配当金との相殺はできません。

また、ロールオーバーをするのであれば、そのための手続きが必要となります。楽天証券の場合、締め切りは2018年12月14日の17時までです。証券会社により締め切りが異なりますので、注意が必要です。
(参考:楽天証券HP 「NISAロールオーバー(非課税期間延長)」

 

ロールオーバーしないと通常口座に移管される

 ロールオーバーの手続きを何もしなかった場合、証券会社の方で自動的に通常の口座へ移管されます。特定口座を持っている場合は特定口座へ、特定口座がない場合は一般口座へそれぞれ移管となります。

 移管される際の価格は、年末の時価となります。ですから、NISA口座にて100万円で買った株が年末に70万円になっていれば70万円で移管されますし、200万円になっていれば200万円で移管されます。

 つまり、NISA口座で5年間保有していたことによる含み損益が移管により実現することとなります。もちろん、それによる課税はありませんし、含み損だった場合は損失実現により切り捨てとなります。NISA口座での保有中に売却した場合と同じです。

 特定口座、一般口座いずれに移管された場合でも、移管後(2019年~)は、通常と同じ扱いになります。
 配当金や売却益には課税され、売却損は配当金や売却益との損益通算や翌年以降の繰り越しができます。

 

ロールオーバーすると2019年の非課税枠を使うことに

 ロールオーバーした場合、現実的には2019年の非課税枠を使って、2018年末の時価で新たにNISA口座にて株を買うのと同じ意味になります。

 ですから、2014年にNISA口座にて100万円で買った株をロールオーバーする際、2018年末の時価が70万円になっていれば、2019年の非課税枠120万円のうち、70万円を使うことになります。残り50万円は他の株をNISA枠にて買うことができます。
なお、2014年の購入額100万円と2018年末の時価70万円の差額の30万円の損失は切り捨てとなります。

 NISA口座で、買った株100万円が2018年末に200万円になっていた場合、2019年の非課税枠120万円を超えていますが、これも全額ロールオーバーできます。2019年にNISA口座にて200万円で買ったという扱いになります。非課税枠を全部使ったことになるため、これ以外に2019年はNISA口座にて新たに株を買うことはできません。

 ロールオーバーは、これから毎年続きます。今年(2018年)は2014年にNISA口座で購入した株についてですが、来年(2019年)は2015年に購入した株が対象となります。NISA口座で長期的に株を保有し続けている人にとっては、今後年末近くになったら、ロールオーバーするかどうかを検討し、そしてロールオーバーするならば手続きを忘れないようにしましょう。

 次回のコラムにて、具体的な数値を用いてロールオーバーした場合、しない場合の将来の税金の取り扱いや、筆者ならロールオーバーの要否をどう考えるかについてお話したいと思います。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

株主優待生活
投資の失敗
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせくださいNISA口座のロールオーバー・税金はどうなる?

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

NISA口座のロールオーバー・税金はどうなる?

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
天野ひろゆきインタビュー
 
ふるさと納税
 
はじめよう株主優待生活
人気記事ランキング
デイリー週間月間
投資ワクワク
 
投資の失敗
 
年末高
人気ブロガー
 
老後破綻
 
動画でわかる
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。