過去3ヵ月の推移と今回の予想値

※矢印は、前月からの変化

 

9月雇用統計のレビュー

 先月5日に発表された9月米雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)が予想を大きく下回る+13.4万人の増加にとどまりました。雇用者が伸び悩んだのは、米国本土をこの時期襲ったハリケーン「フローレンス」の影響によるもの。過去2カ月分の雇用者数については上方修正されていますので、全体としてはそれほど悪い結果ではありませんでした。

 ただし、平均労働賃金は前月比+0.3%と緩やかな伸びにとどまりました。その前の月の8月には+0.4%まで伸びて、ついに本格的な賃上げ時代がやってきたと市場関係者が喜んだのですが、こちらも+0.3%に下方修正されています。