人気お笑いコンビ、「キャイ~ン」の天野ひろゆきさんのインタビュー後編。今回は、投資と仕事のつながりやギャンブルについてお聞きしました。

 

投資とギャンブル

――天野さんは投資を人に勧めることはないということでしたが、周囲の人から投資の相談をされることはあるのでは?

 そういうときは、投資をすることで世の中の見方が変わるという話はしますが、個別銘柄を勧めることはありません。応援したい企業を買ったほうがいいとアドバイスしています。だって、僕が勧めた銘柄を買って失敗したら、僕に対して腹立たしく思うでしょ。失敗の責任なんて負えませんよ。

 他の人に相談することもありません。芸人って、怪しいと思っているもうけ話ほど、他の人に話したがるので、意外にまん延するんですよ。話すことで、「自分の気持ちのリスクヘッジ」をしているのでしょうが、迷惑ですよね(笑)。

――相場で大もうけをしたいという気持ちはないのですか。

 株式投資に対しては、元手が何倍、何十倍にもなるとというような過度な期待はしていませんね。ギャンブル感覚ではないです。好きな企業を応援するという、投機ではなく投資という感覚が自分自身の中にあると思います。だから得体の知れないモノに手を出すことがないですね。

知らないモノは怖い…

 でもね、ブラジルオリンピック開催が決まったとき、少し気持ちが動きました。オリンピック開催国は景気がいいはずでしょ。だからブラジル関連の投資には少し手を出しました。すると、日本に伝わってくるニュースは、競技施設の工事が遅れていて開幕に間に合わないかもしれないとか、犯罪が多く刑務所は慢性的な過密状態で無法地帯になっているとか、悪いニュースばかり。

 外国の実情は住んでみないと分からないと思った。やっぱり得体の知れないものには手を出してはだめなんですよ。新興国投資を否定するつもりはないけれど、よく調べてやるべきだと思います。

――忙しいスケジュールの中で投資の時間の確保が大変なのでは?

 一時期はずいぶん動かしていたのですが、株価を見ない日も多いですね。時間の確保についてはまったく問題ないです。米中の貿易摩擦というような大きなニュースが出たときは相場を見るけれど、一喜一憂する感じはもうないですね。

――投資を始めてから何か変わりましたか?

 経済ニュースに興味が持てるようになりましたね。それが投資を続けている一番の理由かも。世界のニュースをちゃんと見るようになりました。自分が関わっていない事柄には無関心になりがちです。投資を始める前は申し訳ないけれど、ギリシャ危機のニュースは自分には関係ないと思っていました。財政破綻に直面して初めて公務員の数を数えたとか、「どんな国やねん!」って突っ込んでいたくらい(笑)。投資を始めると、欧州のユーロ離脱の動きが、自分の保有銘柄の株価に影響することが分かってくる。視野が広がりますね。