本日のレンジ予測
毎ヨミ!FXトップニュース(10月4日)
4日のドル/円の終値は113.93円
前営業日に比べ0.58円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは、「雨」です。
- USD:ペンス米副大統領、中国をけん制「尖閣諸島は日本の施政権下にある」
- EUR:イタリアのディマイオ副首相、内閣改造を否定。「トリア財務相は、職を続ける」
- USD:メキシコ中央銀行、政策金利を7.75%に据え置き。今後の利上げを示唆
- USD:ラガルドIMF(国際通貨基金)専務理事「米金融政策の影響で一部の国から資本が流出」
主要指標終値
本日の注目通貨
ドル/円:今夜は雇用統計、来週月曜日は、日米市場が休み
9月の末から調整らしい調整もなく順調に値を伸ばし続けるドル/円は、10月4日も114.55円まで年初来高値を更新。強い米国指標、そしてFRB(米連邦準備制度理事会)利上げと日銀の緩和政策の継続が生む日米金利差が、ドル/円上昇を支えています。
ところが、日本の10年物国債利回りが日銀がマイナス金利政策の導入を決めて以来、2年8カ月ぶりの高い水準となる0.155%まで上昇するとやや調子が狂いはじめ、ドル/円は下落に転じるとNY市場では113.64円まで値を下げました。(チャート1)
一方、米国の長期金利は7年ぶりの3.2%台近辺で推移していますが、この金利上昇に株式市場がついていけず、ダウ株価指数が一時350ドルを超える大幅下落となりました。日本の金利上昇と、米金利上昇によるNY株式市場の軟化がドル/円の売りにつながったとみられます。
もっとも、本日は重要な指標である米国の雇用統計の発表が控えているので、ポジション調整が出やすい状況でもありました。なお、9月雇用統計の詳しい解説は「順調すぎる米雇用市場に指摘も。ドル高調整を招くサインが見つかるか?」をご覧ください。
雇用統計の先行指標として注目される民間機関ADPの雇用データは予想を上回る強さだったため、マーケットでは非農業部門雇用者数の上ブレ期待が出ています。
では、今回の雇用統計の結果が、FRBの利上げ判断に影響を及ぼすでしょうか?
パウエルFRB議長は米経済の先行きに楽観的で、12月の利上げもほぼ間違いないと考えられています。今回の雇用統計のデータが悪かったといって、FRBが慌ててて政策を見直すことはありません。そのかわりに、良かったからといって利上げピッチが速まることもありません。利上げに公然と反対するトランプ大統領への配慮もあるでしょう。
ドル/円が年初来高値を更新している中で、マーケットはロング・ウィークエンド前にドルのロングポジションを利食いしようと考えているかもしれません。結果の評価よりもポジション調整が先行することもあるので注意したいと思います。
豪ドル/円:下落
豪ドル/円は、9月から82.50円超えに3度チャレンジして3度失敗、80.38円まで押し戻されました。(チャート2)
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
5日:米雇用統計、カナダ雇用統計、米貿易収支
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2017年は、「晴れ」89日、「雨」90日、「くもり」80日でした。