ドンキホーテHD(7532)の業績成長が続いています。2019年6月期業績は30期連続で増収営業増益となる見通しです。同社の販売規模は日本の小売企業のなかでも屈指のものとなり、2017年度の小売業売上高ランキングでは8位に浮上しました。同社の成長は中長期的にも続くでしょう。ファミリー層をターゲットにした出店施策が奏功していることに加え、次世代店舗構想を打ち出すなど、店舗の鮮度が落ちないとみられるためです。スピード感を持った同社の戦略は小売業の中で珍しく、将来的には小売業のリーディングカンパニーになる可能性を秘めています。

 株価は今年の高値である6,380円から18%下落し、5,210円となりました(8月17日時点)。予想PERは22.3倍(会社計画ベース)と過熱感がみられません。長期成長を期待する視点からは投資妙味があると判断します。

ドンキホーテHDの株価推移

上段:株価(円)
下段:出来高(百万株) 

出所:楽天証券ホームページ

 

国内で高い成長が続く珍しい小売り企業

 国内の消費市場のなかで、ドンキホーテHDの存在感が高まっています。2019年6月期業績は、創業開店後の決算以来、30期連続で増収営業増益となる見通しです。業績拡大のスピードは速く、直近5期(2014年6月期~2018年6月期)の売上高成長率は11.35%、営業利益成長率は10.74%でした。

<ドンキホーテHDの業績は右肩上がりに拡大>

上段:営業利益
下段:売上高
期間:2011年6月期~2018年6月期

出所:会社資料より楽天証券作成

 

 同社の販売規模は日本の小売企業のなかでも指折りのものになっています。2017年度の小売業売上高ランキングでは8位に浮上しました(2016年度は10位)。収益性も相対的に高く、経常利益は572億円にのぼります。

<小売業の売上高ランキングで8位に浮上>

2017年度小売業の売上高ランキング

順位 社名 銘柄コード 決算期
(月)
売上高
(百万円)
経常利益
(百万円)
経常利益率
(%)
1 イオン 8267 2 8,390,012 213,772 2.5
2 セブン&アイ・HD 3382 2 6,037,815 390,746 6.5
3 ファーストリテイリング※1 9983 8 1,861,917 193,398 10.4
4 ヤマダ電機 9831 3 1,573,873 47,335 3.0
5 ユニー・ファミリーマートHD※1 8028 2 1,275,300 27,974 2.2
6 三越伊勢丹HD 3099 3 1,268,865 27,325 2.2
7 高島屋 8233 2 949,572 38,606 4.1
8 ドンキホーテHD 7532 6 941,508 57,218 6.1
9 エイチ・ツー・オー リテイリング 8242 3 921,871 24,272 2.6
10 ビックカメラ 3048 8 790,639 24,364 3.1

出所:会社資料より楽天証券作成
資料のベースは、第51回日本の小売業調査(2018年6月27日、日経MJ)に掲載のランキング。当社の業績は2018年6月期のものを反映
※1:IFRS適用会社(連結税前利益を経常利益として計算)