1982(昭和57)年8月17日

スウェーデン「ABBA」、世界初の音楽CD

 1982(昭和57)年8月17日、世界で初めての音楽CD(コンパクトディスク)をオランダの電機メーカー、フィリップスが製造しました。スウェーデンの人気グループ「ABBA」のアルバム「ザ・ビジターズ」が収められました。

 当時の音楽記録メディアはプラスチック(塩化ビニール)製のレコードが主流でした。現在、アナログレコードと呼ばれているもので、回転するプラスチック(塩化ビニール)の円盤にレコード針を落として音声信号を拾い、増幅するものです。

 これに対してCDは、レコードだと摩耗で消えがちな高音域を忠実に再生できる利点があります。プレーヤーなど再生機器の値下がりとともにCDは急速に普及し、1987年には売上高でCDがレコードを抜きました。CD誕生から10年での主役交代です。

 1991年10月に国内のレコード生産は終わりました。しかしその後、レコードの温かい音質を好む音楽ファンや、ターンテーブルに置いたレコードで即興パフォーマンスをするダンス音楽向けに、レコードも細々と製造されています。

 

1982年8月17日の日経平均株価終値は

6,864円56銭