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『平均寿命』とは、死亡率が今後も変化しないと仮定して、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを表した指標です。2017年の日本人の『平均寿命』は、女性が87.26歳、男性が81.09歳となり、ともに過去最高を更新しました。医療技術の進歩に加えて、人々の健康への意識が高まっており、『平均寿命』は延び続けています。

 

【ポイント1】『平均寿命』は男女ともに最高を更新

女性は5年、男性は6年連続の更新

 厚生労働省の発表によると、2017年の日本人の『平均寿命』は女性が87.26歳、男性は81.09歳となり、ともに過去最高を更新しました。前年に比べて女性は0.13歳、男性は0.11歳のプラスとなっています。男性の『平均寿命』は、初めて81歳を超えました。

 これは、医療技術の進歩により、がん、心疾患、脳血管疾患といった日本人の三大死因による死亡率が低下したことや、健康意識の高まりにより、生活習慣病予防などへの取り組みが進んでいることが要因です。また、医療技術の進歩は今後も続くとみられることから、『平均寿命』は今後も延びていくと考えられます。

 

【ポイント2】「人生100年時代」の到来?

健康寿命を延ばす取り組み

 一方、『平均寿命』のうち、健康で活動的に生活できる期間である「健康寿命」とはいまだ10歳程度の開きがあり、この差を埋める取り組みも進んでいます。政府は、「未来投資戦略2018」を閣議決定し、医療機関や介護事業所による個人に最適なサービス提供や、保険者や個人による予防・健康づくりを進め、次世代ヘルスケアシステムの構築と健康寿命の延伸による、健康長寿社会の実現を目指しています。

 また、遠隔医療や産業・介護ロボット、再生医療などの最先端医療や、ウェアラブルデバイスを利用した予防促進サービスの開発など、テクノロジーの進化により医療業界における領域も拡大してきています。

 

【今後の展開】健康長寿社会の実現で、より充実したシニアライフ生活を

 政府の後押しもあり、シニア世代へ向けた新たな産業・サービスは今後も拡大していくとみられます。ライフスタイルの多様化や、テクノロジーの発達により生き方の選択肢が増え、シニア世代の活動が活発化することで「健康寿命」は今後も延びていくとみられます。健康長寿社会の実現へ向けた取り組みによって、より充実したシニアライフが過ごせるようになることが期待されます。