利回りが下がって売る銘柄、売らない銘柄の違い
叶内 株価が上がると利回りは下がります。4%の合格ラインを割ったときは、どうするんですか?
桐谷 売る銘柄もあるし、持ち続ける銘柄もあります。松竹は100万円以上値上がりしていますが売りません。私がよく行く映画館丸の内ピカデリーなら半年で8回が見られるので。
でも宅配寿司「銀のさら」のライドオンエクスプレスホールディングスは、優待券5,000円分が2,500円分に引き下げられたので、株価が買値の2倍になったところで売りました。
お寿司のような食事の優待券やQUOカードは、他の会社の優待品でも得られるので、売るんです。
叶内 杉原さんは売らない銘柄ってありますか?
杉原 オリエンタルランドですね。ディズニーが好きなので株主用パスポートをもらうために買いました。値上がりしても売りませんね。
桐谷 私もオリエンタルランドも持っていました。ディズニーランドは昼間混んでいるので夜一人で行って、いろいろな乗り物に乗るために走り回っていました(笑)。残念ながらリーマンショックのときに売ってしまいましたが……。
次回は、桐谷さんのおすすめ銘柄と杉原さんの値上がり益狙い投資法のお話です(8月7日公開予定)。
(※)配当優待利回りの計算は次の通り。
配当優待利回り(%)=(1)配当利回り(%)+(2)優待利回り(%)
(1)配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
(2)優待利回り(%)=優待品の換算金額(年間合計)÷優待をもらうのに必要な投資金額×100
◎プロフィール
桐谷広人
1949年、広島県出身。優待株を長期保有して収穫を得る農業風投資家。将棋のプロ棋士として活躍し2007年、57歳で引退。現役時代から財テク棋士として知られていた。2008年のリーマンショック時に、信用取引により大損、3億円の金融資産が6分の1に激減。生活が困窮したため、株主優待品だけで生活するようになり、その独特なライフスタイルやユニークなキャラクターがテレビで人気になった。
杉原杏璃
1982年、広島県出身。値上がり益狙いの肉食投資家。グラビアクイーンとして雑誌、バラエティ番組などに多数出演。13年前に始めた株式投資が話題になり、株タレントとしても活動している。オリジナルファッションブランドをプロデュースするなど、実業家としての顔もある。戦国漫画が大好き。
司会:叶内文子 フリーアナウンサー
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