1956(昭和31)年7月26日

エジプトがスエズ運河国有化、第二次中東戦争へ

 

 1956年7月26日、「インド洋と地中海を結ぶスエズ運河を国有化する」とエジプトが宣言。これに反発したイギリス・フランス・イスラエルが武力行使に出て、第二次中東戦争に突き進みました。

 スエズ運河は全長193キロ、欧州とアジアを最短で結ぶ人工水路として、フランス資本主導で1869年に開通しました。

 当時のエジプトは東西どちらの陣営にも属さない中立外交の立場を取り、旧ソ連にも接近していました。旧ソ連と敵対していたイギリス・フランスがエジプト国内のダム建設計画を取り下げると、エジプトのナセル大統領は運河の国有化を宣言。するとイスラエルがイギリス・フランス両国の支援を得てエジプトに侵攻し、戦闘が始まりました。

 エジプトは猛反攻する一方で、世界的な反植民地の気運も味方に付け、イスラエルは撤退を余儀なくされました。翌1957年4月に運河は再び開通し、植民地時代の終わりを強く印象づけました。一方で、1967年に第三次中東戦争が始まるなど、中東では軍事衝突が繰り返されました。

1956年7月26日の日経平均株価終値は

499円93銭