ビッグイベント目白押しのビッグウィークは、大きな波乱もなく無難に終わりました。

 2016年のBrexit(ブレグジット)や大統領選挙並みのビッグイベントがありましたが、Brexitなどはサプライズな結果となったことから相場が荒れたものの、今回はある程度織り込まれていたことから波乱が少なかったようです。

 強いて挙げれば、ECB(欧州中央銀行)理事会後の記者会見で、ドラギ総裁が予想された以上にハト派的なスタンスだったことでしょうか。このため記者会見後、ユーロは売られ、300ポイント近く下落し、ユーロ/円は2円以上売られました。

 さて、ドル/円の動きですが、ビッグイベントの中でドル買い要因が多かったわりに上昇の伸びが鈍く、111円台には届かない展開となりました。

 5月21日に111.39円をつけ、111円台の滞空時間は2日間だけで、その後は111円台に一度も上昇していません。

 下表は、先週ビッグウィークのイベント内容と、その時のドル/円の高値(円安値)をまとめました。

 今後のドル/円の高値を意識するポイントとして役立ちます。

 また、大きなイベントがあるときにドル/円はどのような反応をするのか、あるいは要因の織り込み具合によっては動きにあまり影響がない場合などの相場局面で今後の参考事例になります。