1940(昭和15)年5月10日

ウィンストン・チャーチルが英国首相に就任

 

 第二次世界大戦中の1940年5月10日、英国首相にウィンストン・チャーチルが就任しました。

「あらゆる困難を克服して勝利を得るのだ。勝利なくして、我々の生存はあり得ないからだ」と、力強いリーダーシップをもって、形勢不利な戦争を戦い抜き、英国を戦勝国に導きました。

 1945年5月にドイツが無条件降伏し勝利を収めるまで、チャーチルはアドルフ・ヒトラーと戦い続けましたが、苛烈な戦争で疲弊した国民はチャーチル率いる保守党の政権を許さず、1945年7月に首相の座を失いました。

 しかし、チャーチルは野党時代も共産勢力と闘い続け、西欧諸国の団結を指揮し、反共政策に邁進。1950年には再度首相に返り咲きました。

 演説もうまく、多くの国民からの愛された一方、その強権的な政治姿勢には敵も多かったようですが、批判を浴びても、自らの信念を曲げることはありませんでした。

 チャーチルは物書きの力も備え、1953年には回顧録『第二次世界大戦』でノーベル文学賞を受賞。生涯で43冊の著書を遺しました。