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昨年、『AI(人工知能)』を搭載した囲碁プログラムがプロ棋士に勝利したことなどにより注目度が高まっている『AI』 。私達の身近でも『AI』を活用した様々な製品やサービスが見られるようになりました。また、『AI』の代表例である自動運転と並び、今年の自動車業界では『EV(電気自動車)』の技術革新も注目されました。今後も加速する技術開発などにより、『AI』や『EV』は私達の日常により浸透していくことが予想されます。
【ポイント1】『AI』を活用した製品やサービスが次々と誕生
ディープラーニングや画像認識の精度向上などにより『AI』は飛躍的に進化
■近年飛躍的に進化した『AI』技術の特徴には、“ビッグデータ”(膨大なデータ)を活用し、それを“ディープラーニング”(深層学習)と言われる人間の神経構造を模した学習法や精度が向上した画像認識によって、大量かつ迅速に、正確に処理できることなどが挙げられます。こうした特徴を活かし、医療業界では大腸内視鏡検査時に大腸がんを画像診断するシステムの開発や、金融業界では『AI』によるファンド運用や顧客への運用アドバイスなど、『AI』を活用する製品やサービスが次々と生まれています。
■今年の秋には、会話するように音声で操作ができるAIスピーカーの日本新発売が相次ぎました。AIスピーカーは、IoT(モノのインターネット)によって連携する様々なサービスが利用できる上、利用者との会話を学習することで、会話の内容やサービスが徐々に利用者に寄り添ってくるとされており、注目されています。
【ポイント2】自動運転車とともに注目が集まった『EV』
自動車各社は新たな『EV』のコンセプトカーなどを発表
■『AI』の代表的な活用例である自動運転が注目される自動車業界では、今年は『EV』にも注目が集まりました。特に欧州や中国では、環境規制の面などから、従来のガソリン車・ディーゼル車から、『EV』やハイブリッド車への転換が進み始めています。
■東京モーターショーをはじめとする世界の名だたるモーターショーでも、今年は『EV』や自動運転技術を搭載したコンセプトカーなどの展示が多く見られました。
【今後の展開】技術開発競争により、新しいサービスを手にする機会が増えそう
■今年を振り返ると、テレビや新聞などでは『AI』を活用したサービスが多く紹介され、AIスピーカーに代表されるように『AI』は私達の身近な存在になりつつあります。また、自動運転車や『EV』などでも日々技術革新が進んでいます。今後も企業や国家間の激しい技術開発競争を通じた技術革新の進捗によって、新しい製品やサービスを手にする機会が増えそうです。