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『PMI』とは、購買担当者景気指数(Purchasing Managers’ Index)の略で、景況感を推し量る上で注目されている月次の経済指標です。50を上回れば景気拡大、下回れば縮小を示します。中国を含めたアジア圏では、すべての対象国・地域で11月の製造業『PMI』が景気判断の節目となる50以上となるなど、全体として経済の好調が続いているようです。

 

【ポイント1】中国の『PMI』はやや上昇

受注、生産とも改善

■中国国家統計局が発表した11月の製造業『PMI』は51.8と、景気判断の節目となる50を上回りました。市場予想(ブルームバーグ集計、51.4)も上回り、10月の51.6から上昇しました。
■製造業『PMI』の内訳をみると、需要を反映する新規受注が53.6、供給を反映する生産が54.3と共に前月から上昇し、需要と供給の拡大を示唆しました。

 

【ポイント2】アジア各国・地域の『PMI』は50以上

世界景気回復に伴う輸出増が支える

 

■日本経済新聞社が発表した東南アジア諸国連合(アセアン)の製造業『PMI』は50.8と、4カ月連続で節目となる50を上回りました。アセアンの対象7カ国のすべてで50以上となりました。海外からの需要が好調で、新規受注が増加しました。
■インドの製造業『PMI』は52.6と4カ月連続で節目の50を上回りました。7月1日に導入したGST(物品サービス税)を巡る経済混乱の最悪期を脱し、製造業が再び回復局面に戻ったとみられます。
■韓国や台湾の製造業『PMI』も堅調な半導体需要を背景に50を上回り、改善傾向が続いています。

 

【今後の展開】アジア圏の景気は回復基調が続く

■中国の製造業『PMI』は、10月の共産党大会後も中国経済が底堅く推移していることを示しました。今後、景気は巡航速度に向け緩やかに減速するとみられますが、中国政府の経済政策の調整により比較的底堅く推移する見通しです。
■アセアン、インド、韓国、台湾などの製造業『PMI』によれば、アジアの各国・地域は持続的な景気回復傾向がみられます。今後も堅調な欧米景気や中国景気の底堅さを背景とした輸出の増加に伴う外需に加え、落ち着いたインフレの下で個人消費や投資など内需の伸びも期待され、回復傾向が続きそうです。