【今日のまとめ】
1. サウジアラビアで汚職撲滅運動開始
2. 原油価格下落により変革必須
3. 宗教治外法権的な経済特区設置
4. コンセンサス志向の終えんと若者の改革
サウジアラビアで汚職撲滅運動
サウジアラビアで汚職撲滅の名目の下に王族、閣僚、起業家たちが相次いで逮捕されました。その中には国家警備隊担当相ムトイブ王子、ファキーフ経済企画相、著名投資家アルワリード・ビン・タラル王子も含まれています。
今回の汚職摘発はムハンマド・ビン・サルマン皇太子により指揮されています。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、かねてから政府の透明性の向上や腐敗撲滅を公約していました。したがって、今回の関係者拘束は、その流れに沿ったものと言えます。
それに加えて、近くサルマン国王が生前退位を発表すると予想されています。その場合、サルマン国王の息子で32歳のムハンマド・ビン・サルマンが国王の座に就くわけですが、その前に反対派を一掃し、リスクを排除しておこうとしているとも解釈できます。
サウジアラビアの国民は、今回の粛清を支持しているようです。