10月の新興株<マザーズ、ジャスダック>マーケットまとめ

 10月は東証1部が凄すぎたせいで、新興株の影が薄くなりました。10月の月間騰落率は、東証1部の日経平均株価が8.1%、TOPIXが5.4%なのに対し、東証マザーズ指数が3.7%、日経ジャスダック平均が3.3%。新興株も決して悪くはないものの、東証1部、とりわけ日経平均株価のド派手な上昇の前にかすんでしまいました。

 世界同時株高(株式への資金流入の流れ)、与党圧勝で終えた総選挙による安倍政権(アベノミクス)や黒田日銀体制の長期化に対する安心感、北朝鮮リスクの後退-これらが混在となるなか、外国人投資家が日本株を大きく買い越す一大ムーブメントが起きています。

 東証のデータ上、外国人が猛烈に買い越しているのは東証1部だけ。外国人買い主導の上昇相場にあって、新興株が蚊帳の外に置かれた感覚を持った個人投資家が多いと思います。ただ、それは東証1部と比べて・・・という話。普段触らなくなったメガバンクや、そもそも触ったこともない東京エレクトロンなど大型優良株の上昇を目の当たりにすると、「乗り遅れた感」ばかり感じてしまうのは仕方ないと思います。

 新興株自体が9月より悪化したわけではありません。例えば東証マザーズの月間売買代金の総額は、9月の1.6兆円を上回る2.0兆円となっています。増加分には、直近IPOから登場した新星「PKSHA」の存在が大きく寄与しました。また、10月は日経平均の“21年ぶり高値”“歴代最長16連騰”と記録の話題もハヤされるなか、日経平均のブルベア型ETF(とくに日経平均レバレッジETF、ダブルインバースETF)の商いが膨らみました。こっちに資金が向かってしまった分を考慮しても、決して投資家離れが進んだわけではないと総括できると思います。

 

10月の売買代金ランキング(人気株)

 10月のスターはPKSHAでした。1日当たりの平均売買代金は187億円ですので、マザーズの売買代金の2位メタップスから6位ミクシィまで5銘柄の合計分より多いわけです。もう、現時点で"今年のナンバーワンIPO“はこれで決まり!でしょう(?)

 9月22日に付けた初値5,480円から、17営業日後の上場来高値14,500円まで、実に165%も上昇。PKSHAを空売りすることは叶わないため、まさに買いが買いを呼ぶ、上がるから買う、買うから上がるのループが続きました。

 PKSHAの存在がありながら、マザーズ指数が10月に大きく上がらなかったのはなぜか?その理由は「PKSHAが含まれていなかったから」です。IPO銘柄が指数の算出対象に入るのは、IPOした日の「翌々月の月初」から。PKSHAは9月上場銘柄ですので、10月はマザーズ指数の構成銘柄に入っていません(=PKSHAの値上がり分はカウントされていないということ)。これを踏まえると、マザーズ指数の上昇が鈍かった理由は、一番買い資金を集めた銘柄がカウントされなかったため、とも解釈できるはずです。

 なお、売買代金上位20の中で、9月に新興株の月間騰落率トップ5に入っていた銘柄はYKT、大泉製作所、NF回路設計ブロックの3銘柄でした。そのいずれも10月は下落してますので、彗星のごとく登場した新興の急騰株が「翌月も上昇する確率は低い」といえそうです(飽きられるため)。

市場

銘柄コード
銘柄名

10月末
終値
時価総額
(億円)

売買代金
25日移動
平均値
(億円)

月間
騰落率
(%)
東証マザーズ 3993
PKSHA
12,750 1629.3 187.5 36.4
東証マザーズ 6172
メタップス
3,170 412.5 63.1 -11.7
ジャスダック 6658
シライ電子
702 98.1 42.0 64.4
東証マザーズ 2160
ジーエヌアイ
527 709.1 37.0 13.3
東証マザーズ 4565
そーせい
10,380 1762.5 36.4 9.3
ジャスダック 4080
田中化研
2,623 665.0 34.4 12.5
ジャスダック 3807
フィスコ
344 132.0 24.8 -6.3
ジャスダック 3758
アエリア
1,890 338.9 24.3 -9.2
東証マザーズ 2497
UNITED
3,605 853.3 20.5 21.7
東証マザーズ 2121
ミクシィ
5,520 4318.3 19.4 1.7
東証マザーズ 3853
インフォテリア
1,257 219.7 18.6 -7.4
ジャスダック 2693
YKT
441 52.5 18.6 -7.7
東証マザーズ 6618
大泉製
1,316 110.1 17.7 -1.0
ジャスダック 6890
フェローテック
2,319 858.0 16.6 22.2
東証マザーズ 4586
メドレックス
1,390 118.4 15.2 99.4
ジャスダック 7746
岡本硝子
253 48.9 14.6 -9.3
ジャスダック 6864
NF回路
1,910 120.9 14.5 -17.5
東証マザーズ 3547
串カツ田中
11,230 337.9 14.1 58.6
東証マザーズ 3991
ウォンテッドリ
6,580 300.9 13.7 40.0
東証マザーズ 4592
サンバイオ
2,094 951.5 13.0 25.2

 

売買代金ランキング(5銘柄)

1 PKSHA(3993・東証マザーズ)

 人工知能(AI)ベンチャーとして注目が集まった9月IPO銘柄。ただ、上場直後の10月に、とくにセカンダリーでの急騰を促す材料があったわけではありません。トヨタが出資しているAIベンチャーということで、「トヨタの後ろ盾がある」という安心感には包まれていますが・・・。

 この銘柄で圧巻だったのは、何度か崩れながら、その都度立ち直ったこと(「不死身だ」との声も聞かれました)。直近IPO銘柄は一度大口の売りが入ると、そのまま需給が悪化して崩れるのが通例です(株価上昇のモメンタムだけで買っている短期筋が中心のため)。同社については、そうなっていない・・。しかも、PER600倍台という超高バリュエーション圏にありながら株価が高値圏で維持されています。こういったことは後にならないと分かりませんが、「短期筋以外(国内外の機関投資家など)が買い集めている可能性もあるのではないか?」と勘繰ってしまう銘柄といえます。

 

2 メタップス(6172・東証マザーズ)

 9月の月間売買代金ランキングで1位だった銘柄。月間売買代金は9月の59.6億円より若干増加し、10月は63.1億円でした。

 10月は下落。その理由は、16日に突然、前17年8月期の決算発表を延期すると発表したためです。理由がわからない不透明感を投資家は嫌いますので、まずはこれを受けて売りが殺到しました。

 そして、20日に発表した前期決算は、営業利益が2.51億円の黒字と事前予想の7億円を大きく下振れました。今期予想の開示も見送ったことを受け、さらに売りが殺到。手前で決算に期待していた投資家は失望しますので、値段構わず処分売りを出します。20日終値で4,200円だった株価は、24日に3,285円で全株一致しました。

3 アエリア(3758・JQ)

 年初来安値を26日に更新、売り優勢のなかで下げながら売買が増加しました。青天の霹靂となったのが、空売りレポートで日本でも有名になったウェル・インベストメントの標的になったこと。

 ウェル社が「非現実の数字の上で漂う」という見出しのレポートを26日付でリリース。同社のヒットゲーム「A3!」のダウンロード数に対する疑問や、株式の希薄化リスク、小規模な監査法人への変更などを理由として「売り」を推奨、適正株価は現行水準より7割以上安い「465円」に。

 ただ、こちらについては同社もすかさず反論。ウェル社は調査不足であるとする根拠をリリースしています。同社の初期対応が良かったからか、売りレポートのリリース日を安値に低迷していた株価は底打ちしています。

4 UNITED(2497・東証マザーズ)

 はっきりとした上昇理由は特定されていませんが、”メルカリ関連“として買われていたものと推測されます。夏場に、フリマアプリのメルカリが12月にもIPOを目指すと一部メディアで報じられていました。同社はメルカリの創業年に資本業務提携をした経緯で出資しています。

 このIPO接近を想定したイベントドリブン(先にイベントを目掛けて買っておいて、現実化したタイミングで売る戦略)がかなり進んでいるのだと思われます。これは、LINE上場前のアドウェイズや、ZMP上場(中止になりましたが)に向けたフューチャーVCと同じ種類の物色でしょう。イベントドリブンで事前に買いで仕込む動きが強すぎると、思惑通りメルカリのIPO承認が発表されたタイミングでは、手仕舞い売りで下落してしまうケースもあるため注意が必要です(なお、11月6日に上場延期が濃厚と一部で報じられています)。

5 串カツ田中 (3547・東証マザーズ)

 1年前に上場したやや古めの直近IPO。串カツは二度漬け禁止ですが、株価は二度上げ上等(?)、まさか上場来高値をここまで切り上げる二度目の大相場が訪れるとは・・・今、肉系外食株(ペッパーフードサービス、フライングガーデンなど)が人気あります。

 13日に3Q決算を発表。17年11月期の純利益予想3億円に対し、3Q実績は2.32億円と進ちょく率は77%。利益成長の持続を改めて確認されたうえ、プラスαの要素が好感されました。11月末に3分割すると発表したうえ、株主優待の内容も拡充しました。  

 現在、最低投資単位100株を保有する投資家の優待食事券は3,000円相当です。この100株は分割後300株になりますが、その300株保有の株主の優待食事券が4,000円相当にグレードアップ!

 さらに、25日には串カツ田中のシンガポール進出を発表しました。1号店は12月にオープン予定とのことで、ハワイのワイキキに次ぐ海外店舗の出店。串カツ旋風はアジアへ!

 

10月の株価値上がり率ランキング

 10月の値上がり率ランキングも、大半がジャスダック銘柄。9月は20位中16銘柄がジャスダック銘柄でしたが、10月は7割の14銘柄がジャスダック銘柄でした。急騰株は手アカの少ないジャスダック銘柄、もしくはマザーズでも知名度の低い銘柄から生まれているというのはランキングを見てもらえればわかると思います。

 手アカが少ないというのは、これまで人気化していなかった銘柄ということになります。

 ということは、先月9月に人気化した銘柄は手アカが少ないといえるでしょうか?、言えませんよね、手アカだらけです。実際、9月の値上がり率上位20銘柄のなかで、10月にランクインしたのはシライ電子1銘柄だけ。このランキングに入っている銘柄に対しては「11月に上がる可能性は低いのではないか?」と考えるほうが理にかなっているのかもしれません。個人投資家の間における流行は移ろいやすく、冷めやすいということです。

市場 銘柄コード
銘柄名
月間騰落率
(%)
10月末
終値
前月末
終値価格
時価総額
(億円)
ジャスダック 4764
SAMURAI
245.8 4150 1200 111.7
ジャスダック 6281
前田製
128.5 994 435 160.0
東M 4586
メドレックス
99.4 1390 697 118.4
ジャスダック 7567
栄電子
95.7 771 394 39.2
ジャスダック 7297
カーメイト
94.5 1303 670 103.3
ジャスダック 8256
プロルート
79.1 335 187 68.6
東証マザーズ 3652
DMP
77.4 5080 2863 139.9
ジャスダック 6400
不二精機
72.6 390 226 35.3
ジャスダック 6658
シライ電子
64.4 702 427 98.1
ジャスダック 7928
旭化学
62.2 717 442 27.9
東M 3547
串カツ田中
58.6 11230 7080 337.9
東M 6030
アドベンチャ
50.0 16130 10750 365.5
ジャスダック 7980
重松製
44.2 1178 817 84.8
ジャスダック 5217
テクノクオーツ
43.7 10920 7600 85.2
東M 3921
ネオジャパン
42.7 2305 1615 169.3
ジャスダック 7886
ヤマト・インダ
41.7 204 144 20.8
ジャスダック 2722
アイケイ
41.4 9760 6900 190.5
東M 3991
ウォンテッドリ
40.0 6580 4700 300.9
ジャスダック 9888
UEX
39.0 938 675 112.6
ジャスダック 6629
テクノHR
38.5 360 260 75.8

 

値上がり率ランキング(5銘柄)

1 SAMURAI(4764・JQ)

 新興の材料株で、10月に一番盛り上がったのはこの銘柄。「SAMURAIなんて社名の銘柄あったっけ?」と思われた投資家さんは、逆に新興株詳しい方なのではないかと思います。社名をSAMURAI&J PARTNERSに変更したのは今年5月で、旧社名はデジタルデザインです。

 この銘柄の人気に火が付いたきっかけは、10月の早いタイミング(2日)に出たリリースでした。「主力製品の1つである異種 DB レプリケーションソフトウェア「FC Replicator 2」を新規受注した」と。その受注金額についても、「17年1月期売上高の約11%」と記載されていました。前期売上の1割以上に相当、と聞くと何だか凄そうですが・・・前期売上は1.48億円ですので推定約1,600万円。ただ、これまで業績が悪く、投資家からのイメージも悪かったことが、逆に“変革”と捉えられたんでしょうか?株価は信じられないほどポジティブな反応をしています。

 16日には、AIP証券を完全子会社化すると発表。小規模で展開するAIP証券の買収がどの程度プラスになるものかは不明ですが、これも凄まじいポジティブ思考で買い材料に。

 

2 メドレックス(4586・東M)

 手アカの少ないバイオベンチャーとして、出来高も急増させながら急騰しました。16日に有望パイプラインのひとつMRX-1OXTについて、米国で第Ⅰ相臨床試験を開始したと発表したことがきっかけです。このMRX-1OXTは、オピオイド系鎮痛剤のオキシコドンを独自の製剤技術で貼り薬にするというもの。

 オピオイドは米国で乱用や誤用が社会問題になるなか、トランプ米大統領が26日にオピオイドの問題に対し「非常事態」を宣言。数少ない関連銘柄として短期の買いを呼び込んだわけですが・・・非常に有望なパイプラインですが、MRX-1OXTはまだ第Ⅰ相臨床試験を始めたばかりです。米国の社会問題に一石を投じる、有効な貼り薬誕生はアメリカンドリームですが、まだ時間がかかる話。

 そんな数年先の期待材料を理由に買っていたはずが・・・31日から信用規制がかかったことで、イナゴ投資家は一斉に霧散。長期の成長ストーリーを理由に、短期目的で買うという矛盾した投資行動をとる投機家が多過ぎます。

3 カーメイト(7297・JQ)

 ドライブレコーダー機能付きのカメラを手掛けている企業として物色対象になりました。この時期、6月に起きた東名高速での追突事故が連日ニュースで取り上げられました。あおり運転の巻き添えになった事故だったことで、ドライブレコーダーの売上が全国で急増したことが背景です。

 なお、同社は月末31日に今期業績予想の上方修正も発表しました。通期の営業利益予想を7.53億円→8.64億円に大幅増額。ただ、10月後半に短期投資家の手アカが付き過ぎた影響は大きく、業績に対する反応も限られました。

4 旭化学(7928・JQ)

 決算サプライズで急騰した銘柄。時価総額20億円台の超軽量株、決算を見て買いに動いた少額の資金でも、株価は噴き上がりやすかった銘柄といえます。

 12日に発表した前期決算では、中国事業が大きく伸びたことで営業損益が黒字に転換。また、同時に発表した今期予想は、営業利益が前期の2倍に相当する1.5億円でした。さらに、配当を前期の年4円→7円に増額。決算発表前の496円から、6営業日で年初来高値の958円まで駆け上がっています。それでも、PBRは1倍を大きく下回っており、割安放置のバリュー株に見直し買いが入った好例でした。

5 ウオンテッドリー(3991・東証マザーズ)

 一度株価が崩れたあと、復活する直近IPO株として同社を想像していた投資家は少なかったのでは?

 IPO後の最初の決算発表は特に注目されます。その決算発表で、前期の営業利益が事前計画の500万円を超過する6,400万円で着地したことを発表。また、今期予想を前期の3倍に相当する1.94億円とし、IPO後の利益急成長を投資家は好感したようです。また、IPOして1カ月強のタイミングにして、早くも株式分割(11月末の株主を対象に2分割)を発表。これも買い材料になったようです。

 ただ、同社の株価がこれほど急騰したのは、需給的な要素があまりに大きいから。他の直近IPOとの違いは、圧倒的に同社株は浮動株が少ないから。比較的少額の買い注文でも、需給がひっ迫しやすい最たる銘柄が同社です(逆にいえば、下がり始めると下げの度合いは大きくなる)。

 

11月に注目したい新興株の動き

 11月1日より、東証マザーズ指数の構成銘柄にPKSHAが加わりました。マザーズ市場全体における時価総額は4位ですが、その規模は3位のそーせいに匹敵します。その銘柄が、IPO後PERで600倍台まで買われた値段から指数に入るわけです。PKSHAが調整局面を続ける場合、マザーズ指数にマイナスの影響を及ぼす可能性が出てきます。

 そのPKSHAの決算発表が、9日に予定されています。9月決算銘柄ですので、今回は今期予想も提示される見通しです。ベールに包まれたAIベンチャーがどのような成長見通しを示すのか?非常に注目されますし、決算発表後のPKSHAの反応が新興株全体に影響する可能性があることは前述の通りです。ちなみに、IPOして1カ月強で、信用買い残は72.5万株(金額で約90億円)も積み上がっています。

 なお、11月は前半にかけて決算発表が相次ぎます。マザーズ銘柄では、8日にミクシィ、10日にじげん、メドレックス、中村超硬、ユーザーベース、13日にインフォテリア、大泉製作所、14日にサイバーダイン、ソレイジアなどが予定しています。

 とはいえ、11月に最も注目したいのは、日経平均が凄まじく上昇した10月相場に乗れなかったとされる個人投資家の動向です。正直、それだけです。

 日経平均が急速に上がっているのに、マザーズなど新興株がイマイチ上がっていない・・・それは、簡単にいえばメインプレーヤーの違いが原因です。東証1部のメインプレーヤーは売買シェア7割の外国人で、個人投資家は2割くらいです。個人はサブプレーヤー。メインプレーヤーの外国人は、10月だけで3兆5,771億円(現物+先物)も買い越したわけで・・・だから東証1部が上がったわけです。

 一方で、新興株はメインプレーヤーが売買シェア7割の個人投資家で、外国人はサブプレーヤー。足元で外国人が日本株を買い越しているといっても、新興株を大量に買い越しているわけではないうえ、そもそもの関与率も低いわけです。新興株が上がるには、個人投資家が動き出すしかない・・・。

 その個人投資家は、10月に1兆8,136億円も売り越していました。これ、利益確定売りですね。手持ちの東証1部の銘柄が予想しない値段まで上がったから、喜んで利益確定売りした・・・ただ、そのお金で東証1部の別の銘柄を買う気はしない・・・なぜなら、株価が上がって「すごく高く感じるから」。口座に現金を置いたまま、上がり続ける日経平均をただ見ていた投資家が多いのが今回の上げ相場の特徴です。それと同時に、「なんとかこの数年に1度の上げ相場に乗りたい」とソワソワしている投資家の声もよく聞きます。

 何か買って、この上げ相場に乗りたいという個人投資家が買う銘柄が、今から高値をとっている東京エレクトロンやソニーなど大型株になるとは思えないのが本音です。なぜなら、そういう投資手法には急に切り替えられないから。「日経平均はまだ上がるのかも?」と思っていても、初めて2万円の大台を超えた日経レバレッジETFを今さら買うとも思えません。

 選択肢に新興株が選ばれる可能性は十分ある!そのためには、日経平均の上昇が一服してくれたほうが都合がいいかもしれませんね。視線が大型株から中小型株、新興株へ移ったほうが個人投資家の士気が上がるはずです。塩漬けていたメガバンクや自動車株をようやく売れた・・・そうした個人の資金が新興株に入ってくればそれはインパクトがあります。

 なんといっても、東証1部は660兆円市場(時価総額の合計)ですが、東証マザーズは約4.8兆円。東証1部の個別株でいえば、デンソー(約5兆円)と日産自動車(約4.7兆円)の中間くらいのサイズですから。

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