6位:テンポスHD(2751)

権利付き最終月:10月、4月[貸借銘柄]
株価:3,230円(2024年9月5日終値)
配当利回り:0.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:10月のみ、100株以上で抽選で各100名に3万円または2万円または1万円分の食事券。4月のみ、100株以上で8,000円分の食事券(1,000円×8枚)
その他条件:抽選にはずれた株主には500円分の食事券(10月のみ)。食事券は自社子会社レストランなどで利用可。利用条件は店舗により異なる
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 第6位は中古・新品の厨房機器販売の他、「ステーキのあさくま」や居酒屋「エビス参」の運営も行うテンポスHD。

 同社のメインの優待は4月末に100株以上保有で「ステーキのあさくま」他、全国の協力店舗950店以上で利用可能な食事券8,000円分です。

 今回2024年10月末からは10月末に100株以上保有で一律に、食事券1万円、2万円、3万円分が各100名に贈呈される抽選方式の優待も新設されます。当選しない場合でも500円分の食事券が贈呈されます。

 同社は新品の価格高騰にともなう中古の厨房機器の需要拡大を受けて、前期2024年4月期は過去最高益を更新。今期2025年4月期も厨房機器販売と店舗の内装工事を同時受注するビジネスモデルで増収増益予想です。

 株価も長期的には順調な右肩上がりが続いており、4月末に8,000円分かつ10月末に抽選でさらに高額な食事券が贈呈されるチャンスのある、外食系成長優待株として魅力の高い銘柄といえるでしょう。

 8月5日には2,850円まで下落しましたが、9月2日時点ではまだ3,300円と回復途上。高成長の持続に期待して長期保有してみるのもいいでしょう。

7位:いちごオフィスリート投資法人(8975)

権利付き最終月:10月、4月[貸借銘柄]
株価:82,600円(2024年9月5日終値)
配当利回り:7.60%
優待発生口数:1口以上
優待内容:全投資主に抽選でJリーグ観戦チケット
その他条件:自社指定専用サイトで要応募
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 第7位はJ-REITのいちごオフィスリート投資法人。東京都港区、渋谷区、千代田区など都心6区を中心に中規模オフィスビルを93件保有する稼働率の高いオフィスビル系REITです。

 10月・4月末に1口以上保有すると、同社の親会社いちごがトップパートナーを務めるJリーグの観戦チケット抽選優待が贈呈されます。

 今回2024年10月末の投資主は2025年2月から7月末までが応募可能期間となり、各月の前半・後半に分けて、試合日ごとにJ1、J2、J3それぞれにつき1試合ずつ応募可能(年間約1,000試合のチケットが対象)です。

 応募回数に制限はなく、何試合でも無料で観戦できるチャンスがあるため、サッカーファンには非常に魅力的な優待といえるでしょう。

 今後の分配金は、2024年10月期に2,683円、2025年4月期に2,294円を予定しており、予想分配金利回りは5.86%に達しています。

 投資口価格は2024年3月以降、反転上昇に転じ、8月5日の暴落で一時7万6,000円の安値をつけましたが8万5,000円まで回復。

 J-REITは借入金比率が高いため、日本銀行による利上げが投資口価格の圧迫につながってきました。しかし、米国が9月以降、利下げ路線に転じ、日銀の追加利上げが遠のいたこともあり、今後は投資口価格の反転上昇に期待できるかもしれません。

8位:ギグワークス(2375)

権利付き最終月:10月[信用銘柄]
株価:459円(2024年9月5日終値)
配当利回り:0.88%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で自社グループ会社運営サイト割引クーポン(30%割引)
その他条件:自社グループ会社運営サイト「日本直販」で利用可、割引上限金額は合算で30万円(税抜)
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 第8位は主にIT営業支援やコールセンターなどの単発・短期の仕事紹介を行うギグワークス。

 10月末に100株以上保有で一律に、同社グループ会社の日本直販の株主優待専用WEBサイトで利用可能な30%の割引クーポンが贈呈されます。

 同通販サイトではテレビ、ラジオショッピングなどで紹介されたファッション、家電、生活雑貨、健康・美容商品が購入できます。

 同社はIT機器設置や家電量販店の販売支援向け人材派遣が低迷して減益が続き、2023年10月期は最終赤字に転落。しかし、中小企業向けのシステム開発の受託が堅調で今期2024年10月期は黒字転換を見込んでいます。

 株価は8月6日に369円の安値まで下落したあと473円まで回復。長期的な株価の下降トレンドが終息しているわけではないため、投資には慎重な判断が求められそうです。

9位:梅の花(7604)

権利付き最終月:10月、4月[信用銘柄]
株価:942円(2024年9月5日終値)
配当利回り:1.06%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待カード(自社グループ店舗における飲食料金の5%・10%・20%割引・記名式)1枚
その他条件:割引率は店舗により異なる。テイクアウト店での利用不可、利用回数制限なし
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 第9位は「湯葉と豆腐の店 梅の花」や居酒屋「さくら水産」などを運営する梅の花。

 10月・4月末に100株以上保有で一律に「梅の花」での利用代金が20%割引になる株主優待証1枚が贈呈されます。「さくら水産」は5%割引など、割引率は店舗ブランドで異なります。

 同社は2019年に発覚した不適切会計やその後のコロナ禍による営業自粛などで長らく業績不振が続いてきました。そのため、この優待株ランキングでも除外してきましたが、コロナ明けの外食需要復活で前期2024年4月期は念願の黒字転換を達成。

 今期2025年4月期も増収増営業益が見込まれるため、今回、優待人気株として紹介しました。

 ただ株価は2022年以降、800円台後半から1,000円台前後で底ばい推移。

 8月5日につけた安値871円から946円まで反発しているものの、底値圏を脱していません。業績向上がさらに進むのを待ってから投資しても遅くはないでしょう。

10位:ファースト住建(8917)

権利付き最終月:10月、4月[貸借銘柄]
株価:1,072円(2024年9月5日終値)
配当利回り:3.96%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で500円分のQUOカード、300株以上で商品
その他条件:2024年4月の商品は手延べそうめんセット。1年以上継続保有(10月・4月の株主名簿に連続3回以上記載)した株主のみに贈呈
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 第10位は兵庫県を中心に関西圏から全国に戸建分譲事業やマンション事業を展開するファースト住建。

 10月・4月末に100株以上を1年以上継続保有するとQUOカード500円分が贈呈されます。300株(投資金額約32万1,600円)を1年以上保有すると優待品が「手延素麺(そうめん)揖保乃糸」の食べくらべセットになります。

 同社は関西圏の戸建販売が低調で2022年10月期から2期連続の減益が続いており、今期2024年10月期も減収減益予想です。

 ただ自己資本比率は72.7%に達する高財務企業のため、減益でも配当据え置きで今期の予想配当利回りは3.92%に達します。

 株価は8月5日の暴落時につけた902円から1,000円の大台を回復しましたが、いまだ底値圏で低迷中。

 今後は建売住宅から、デザイン性が高く高単価な注文住宅販売に経営資源をシフトさせていく予定。業績がしっかり回復するのを待ってから購入を考えるのが妥当かもしれません。