1975(昭和50)年9月9日
液体燃料ロケットで人工衛星打ち上げに成功
1975(昭和50)年9月9日、宇宙開発事業団(当時)が、液体燃料ロケットを使って人工衛星「きく1号」の打ち上げに、初めて成功しました。人工衛星は地球を周回する軌道に乗り、日本でも宇宙開発時代が幕開けを迎えました。
これより前の1970年2月、東大宇宙航空研究所が、固体燃料ロケットを使って日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功しています。自国ロケットによる人工衛星打ち上げは世界で4カ国目の快挙です。
一方、宇宙開発事業団は重量のある商用衛星の打ち上げを目指し、ロケットの大型化が可能な液体燃料方式の開発を急ぎました。
「きく1号」は1982年4月まで、宇宙空間での姿勢制御や衛星の温度変化などの実験に使用されました。宇宙開発事業団は2003年、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)に衣替えし、研究開発活動が受け継がれています。