今週も上下方向のせめぎ合いが続く
今週は米中関係の進展期待によって、株価の戻りをうかがう展開をメインシナリオとする見方が多く、日経平均は2万1,000円台の回復があってもおかしくありません。図1の38.2%押しラインはちょうど2万1,000円の水準でもありますが、テクニカル的には先週末の段階で株価の底打ちは確認できても、反発への流れはまだ固められていないと考えられます。
また、米国株市場に目を向けると、週初の祝日で営業日数が少なく、週末には米雇用統計が控えているため、様子見ムードも強まりそうです。さらに、いつ何が出てくるかわからないトランプ米大統領のつぶやきは、「きまぐれシェフのこだわりサラダ」のように国内外の株式市場を刺激する可能性もあります。
そのため、今週の日経平均も上方向と下方向がせめぎ合う状況が続きそうです。値動きの範囲は下の図4のように、昨年の高値と安値を基準として、戻り高値と押し安値を結んだトレンドラインとその空間が想定されます。