医療関連株式が注目される2つの理由
その1:景気に左右されにくい安定性と高い成長性を兼ね備えたセクター
「医療」という分野は、私たちが健やかな生活をおくる上で欠かせない生活インフラです。景気の良し悪しにかかわらず、安定したニーズがあることから医療関連企業の業績も安定的に推移する傾向にあります。また、2014年以降も大型新薬の発売などが期待され、医療関連企業の今後の利益成長はますます加速すると予想されています。
安定的な業績が期待される医療関連企業のなかでも、バイオ医薬品関連企業は長年にわたる研究開発の収穫期を迎え、日本でも話題となったiPS細胞など、新たなバイオ技術の開発が進んでいます。バイオ医薬品関連企業は、今後数年にわたり主要先進国株式市場を上回る成長が期待されています。
その2:先進国と新興国の双方で高まる医療ニーズ
いまや日本をはじめとする先進国のみならず中国でも、人口動態の高齢化、寿命の長期化に伴い、医療支出が増加傾向にあります。また、米国では、オバマケアの影響で新たな保険加入者が増加しており、医療需要拡大の追い風になると言われています。
一方、新興国では人口増加に加え、所得水準も上昇傾向にあることから、医療支出の増加が期待されています。特に、製造コストが安価なジェネリック医薬品の需要拡大などが期待されます。