10月最終週となった今週の日経平均ですが、週初は上値が重たかったものの、順調に戻り基調を辿っていると言えます。木曜日(10月30日)の取引終了時の終値は15,658円となりましたが、以前にも紹介しました「三空叩き込み」で空けた「窓」を埋め、さらに、急落した値幅の半分の水準も回復しています。「半値戻しは全値戻し」という言葉もあり、引続き、戻り基調の持続に期待したいところです(図1)。

(図1)直近の日経平均(日足)の動き

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)

同じく、足元の状況を一目均衡表でも確認してみますと、いわゆる「雲」に沿った値動きが続いた後、ようやくその雲の中に突入しはじめた状況です。前回も触れた通り、雲の上限および下限が値動きの目処となっています(図2)。直近の雲の上限は16,000円水準のため、ここまで戻ってくれれば理想的ですが、今回はこの雲に注目してみたいと思います。

(図2)日経平均(日足)の一目均衡表チャート

(出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成)