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株価が大きく上昇した銘柄の新規買い・筆者ならここに注意する(その1)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

株価が大きく上昇した銘柄の新規買い・筆者ならここに注意する(その1)

2015/5/28
アベノミクス相場が始まってからおよそ2年半、この間8,000円台だった日経平均株価は20,000円を突破し、2倍以上にまで上昇しました。
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日経平均株価20,000円でも苦戦が続く個人投資家

アベノミクス相場が始まってからおよそ2年半、この間8,000円台だった日経平均株価は20,000円を突破し、2倍以上にまで上昇しました。

個別銘柄に目を向ければ、安値から株価が10倍以上になったものもゴロゴロしています。そして、そうした銘柄の中には何年もの間上昇を続けているものも少なくありません。

ただ、株価が買われ続けている銘柄の特徴としてあげられるのは、ROEが高かったり 毎期増収増益を続けているようないわゆる成長株・優良株であるという点です。こうした銘柄を得意とするのは機関投資家などプロの投資家です。個人投資家好みの中低位株や新興市場銘柄は、2013年前半のような勢いはなく、逆にジリジリと値を下げているものも目立ちます。

個人投資家の損益状況を如実に示す指標の1つである信用評価損益率をみると、ここ半年の間はマイナス7%~マイナス10%ほどで推移しており、一時プラス4%まで達した2013年前半とは大違いです。日経平均株価や成長株・優良株の上昇による恩恵を受けている個人投資家はかなり少ないと想定されます。

個人投資家がここから取るべき対策は?

このような状況のなか、個人投資家として考えられる対策は大きく2つあります。1つ目は2013年前半のような、中低位株や新興市場銘柄が買われる相場が来るまでじっと待ち続ける方法、2つ目は現時点で株価上昇の中心になっている銘柄をあえてここから買っていくという方法です。

このうち1つ目の方法は、もし現在のようなプロ投資家好みの成長株・優良株が買われる相場が今後も続いた場合、今までと同様、日経平均株価は上昇しても自身は全く利益があがらないという状況が継続してしまいます。そのため、筆者は1つ目の方法と2つ目の方法を混合させています。

しかし最近の株価上昇をけん引している銘柄は、すでに株価が安値から大きく上昇しているものばかりです。それでも調整らしい調整をみせず、1年以上株価は上昇を続けているものも数多くあります。こうなると、さらに上昇が続くのか、それとも近いうちに株価が天井をつけて大きく下落するのか、予測することはできません。

ですから例え高成長・好業績といえども、すでに株価が大きく上昇している銘柄へ今から投資する際は、いつ株価が天井をつけてもおかしくないという気持ちを常に持ちながら実行することが重要です。

ファンダメンタルからみて割高な銘柄はなるべくスルー

では具体的に、どのような点に気をつける必要があるでしょうか。筆者が注意している点を以下で1つずつ解説していきます。一言でいえば、「失敗したとしても損失が大きくならないように心がける」ということです。

  • ファンダメンタルからみて株価が明らかに割高な銘柄を無理に買わない

ファンダメンタル分析の結果、業績に比べて株価が明らかに割高な場合、想定できる理由を一言でいえば「売りの需要より買いの需要が優っている」という点に尽きます。

例えば以前のコラムでファンダメンタル分析をしたオリエンタルランド(4661)のように、スマートベータ指数の主要な構成銘柄であったことによるパッシブ運用の買い需要や、売り長の状態が続いたことによる信用売りの踏み上げはまさに典型例です。

このような、ファンダメンタルの実態からかけ離れた株価上昇は、「買い需要>売り需要」の関係がひとたび崩れると、たちまち株価は天井をつけ、大きく下がってしまいます。

もちろん、ファンダメンタル分析では株価が割高であっても、何か大きな材料が隠れているために株価が上昇しているのかも知れません。しかしそんな不確実な根拠で、すでに株価が大きく上昇した銘柄を今から新規買いするのはかなりリスクの高い行動です。

株価が上昇トレンドにある限り新規買いをして構わないのは確かです。でも、ファンダメンタルから判断して明らかに割高と思われるタイミングでの買いはできるだけ控えるべきです。

決算発表による「プレミアム」の剥落に要注意

  • 決算発表の直前にはできるだけ買わない

決算発表は、株価のトレンドが変わる転機となりやすいタイミングです。特にこれまで大幅な増収増益を続けてきた銘柄の成長率が鈍化したことが明らかになったり、来期の予想が市場参加者の期待を大きく下回るものであった場合、株価は大きく下落します。

実際、平成27年3月期の決算発表を境に、それまで上昇を続けていた株価が急落するケースも目立っています。

もちろん決算発表により株価が跳ね上がるケースもあり、その場合は決算発表前に買い仕込んでおかないと安く買えません。しかし市場参加者の反応次第で、株価が上下どちらに転ぶか全く予測がつかないのが決算発表です。特に株価が大きく上昇している銘柄は、期待外れの決算発表をきっかけに株価が急落し、天井を形成してしまう可能性もあります。

好業績により株価が大きく上昇している銘柄は、今後も高水準の増収増益が続くという投資家の期待感から「高成長プレミアム」がつき、株価が割高になっていることが多いものです。そうした中で期待外れの決算が発表されるとこのプレミアムが剥げ落ち、一気に株価が半値以下にまで下がってしまうこともあります。

無理に危ない橋を渡るのではなく、株価が乱高下する決算発表というイベントをやり過ごした後で新規買いする方がはるかに賢明です。

これ以外にもいくつか注意すべき点がありますが、残りは次回にご説明します。

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