円は111円前半で小動き。欧州通貨に買戻し。豪ドル反発、NZドルは続伸。

2017/6/26

金曜日の米ドル/円は、111円台前半の狭いレンジ取引が継続。高値は東京時間の111.42円で、安値はNY時間の111.27円、終値は111.258円（前日比-0.051円）でした。先週の米ドル/円は、ダドリー・NY連銀総裁の発言をきっかけに、月曜日の110.77円から火曜日には111.77円に上昇しました。

昨日（2017年06月23日）の動向

ユーロ/ドルは上昇。19日（月曜）の高値に接近する1.1208ドルまで買い戻され、週前半に下げた分をほぼ回復。ユーロ/円は124.70まで上昇して週の高値をつけました。

この日発表されたユーロ圏PMIの速報値は、製造業、サービス業ともに強く、フランスの第1四半期GDPが予想以上に拡大するなど、欧州の景気回復が順調に進んでいることを示しました。ECB緩和縮小への期待が高まる一方、この日もドラギ総裁からは、「今のところ金融政策に変更はない」との発言が伝わりました。経済データは冴えないものの明確な利上げ姿勢を打ち出すFRBと、経済指標が良くとも慎重なECB。ユーロ/ドルはしばらく中立状態が続く可能性があります。

ポンド/ドルは、カーニー・BOE総裁の弱気発言と、ハルデーン・BOE理事の強気発言で形成されたレンジ内で1.2743ドルまで上昇も、1.28ドルにのせる勢いはありませんでした。ポンド/円は141.88円まで上昇しましたが、週初の142円には届かず。

メイ首相首相はEU首脳会談に出席して、離脱後のEU市民の権利保証を約束。英国で生活するEU市民の間では離脱後の処遇を巡って強制送還の噂もあり、不安が高まっていました。EU市民の権利保証は、メイ首相が、選挙敗北を受けてソフトブレグジットに方向転換したサインとして好意的に受け取られ、ポンドを支える材料になりました。

前日0.7534ドルまで下げた豪ドル/ドルは、0.7581ドルまで反発。豪ドル/円は84円台なかばの取引が継続。

NZドル/ドルは続伸。0.7294ドルまで上値を伸ばしました。NZドル/円も81.16円まで3月以来の高値を更新。RBNZはこの週の会合で金利据え置きを発表し、声明文ではNZドル高について警戒を発したものの、文言は以前に比べるとやや穏やかになったとの見方で、買いに安心感がでました。

2017年06月23日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	111.277	111.428	111.148	111.258
ユーロ/円	124.112	124.702	124.016	124.550
豪ドル/円	83.899	84.333	83.863	84.186

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2017年06月26日）の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは111.95円（2017年05月25日高値圏）、サポートは 110.60円（2017年06月16日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	111.95	112.15	110.60	109.25

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは124.75円（2017年06月05日高値圏）、サポートは 123.50円（2017年06月16日安値圏）です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1230ドル（2017年06月15日高値圏）、サポートは 1.1095ドル（2017年05月19日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	124.75	125.45	123.50	122.30

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは84.50円（2017年06月21日高値圏）、サポートは 82.90円（2017年06月15日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	84.50	85.10	82.90	82.55

豪ドル/円　5分足チャート

※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年06月26日現在のものです。
※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2017年06月26日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	17:00	(独) 6月IFO企業景況感指数	114.5	114.6
★★	17:00	(米) 5月耐久財受注(前月比)	-0.6%	-0.8%

※ 発表時間はいずれも東京時間
※ 注目度は★低～★★★高で示します

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