昨日(2017年05月10日)の動向
水曜日の東京市場は、北アジアの地政学リスクがリスクオンのムードに水を差し、米ドル/円は113.59円まで下落。その後113円台後半の膠着状態が続きましたが、NY時間になって米長期金利の2.4%台回復を手がかりにドル買いが強まると、114.35円まで上昇。9日につけた3月15日以来の高値を更新しました。終値は114.281円(前日比+0.306円)。
ユーロは3日続落。フランス大統領選後のユーロ買いはいったん終了し、マーケットは新規材料待ちの状態。高値は1.0897ドル、安値は1.0853ドルまで。この日はドラギ総裁の発言が伝わり、欧州景気に前向きな見通しを示す一方で、「潜在的なインフレ低下圧力は依然として非常に大きい」として、ECBが出口戦略を検討する段階ではないことを強調しました。
NZドルは今朝のRBNZ会合後に急落。RBNZは、予想通り政策金利を1.75%に据え置きましたが、声明文はインフレ見通しに慎重だったことから、強気なRBNZを期待していたマーケットの失望を誘い、NZドル/ドルはNY時間の0.6948ドルを高値に今朝は0.6817ドルまで急落。NZドル/円も、79.34円から77.91円まで大幅下落となりました。RBNZ声明は、「インフレは一時的なもの」で、「金融政策はしばらくの期間緩和的になる」との見解を示しました。
2017年05月10日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.973 | 114.352 | 113.598 | 114.281 |
ユーロ/円 | 123.952 | 124.322 | 123.487 | 124.181 |
豪ドル/円 | 83.672 | 84.322 | 83.447 | 84.147 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年05月11日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.90円(2017年03月15日高値圏)、サポートは 113.10円(2017年05月09日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.90 | 115.65 | 113.10 | 112.05 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは124.65円(2016年05月12日高値圏)、サポートは 123.45円(2017年05月10日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0935ドル(2017年05月09日高値圏)、サポートは 1.0820ドル(2017年04月24日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 124.65 | 126.85 | 123.45 | 122.95 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは84.55円(2017年05月02日高値圏)、サポートは 83.15円(2017年05月08日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 84.55 | 85.10 | 83.15 | 82.65 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年05月11日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年05月11日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 20:00 | (英) イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 | 0.25% | 0.25% |
★★★ | 20:00 | (英) 英中銀資産買取プログラム規模 | 4350億ポンド | 4350億ポンド |
★★★ | 20:00 | (英) 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 | - | - |
★★★ | 20:00 | (英) 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート) | - | - |
★★ | 21:30 | (米) 4月卸売物価指数(PPI)(前月比) | 0.2% | -0.1% |
★★ | 21:30 | (米) 4月卸売物価指数(PPIコア指数)(前月比) | 0.2% | 0.0% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します
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