今日のまとめ

  1. 第3四半期のGDPは予想通りだった
  2. 9月の輸出は再びマイナス圏へ
  3. 物価の上昇は中国人民銀行が緩和しにくくなることを示唆
  4. 小売売上高は冴えない
  5. 鉱工業生産は若干成長が鈍った

中国の経済統計が出揃った

中国の経済統計が出揃ったので整理しておきます。

GDP成長率

中国の第3四半期のGDP成長率は7.8%でした。これはコンセンサス予想とほぼ同じでした。また今年に入ってから最も強い数字でした。

貿易統計

中国の9月の輸出は1,856億ドルで前年比-0.3%でした。一方輸入は1,704億ドルで前年比+7.4%でした。

輸出は7月、8月とまずまずの数字だったのですが、再びマイナス圏になり、不安を残します。

物価

中国の9月の消費者物価指数は+3.1%でした。これは少し強い数字で、中国人民銀行が緩和政策を取りにくい水準です。一方、生産者物価指数は-1.3%で4カ月連続マイナス幅が小さくなっています。これは製造業のスランプから中国が脱しつつあることを示唆しています。

小売売上高

中国の9月の小売売上高は+13.3%でした。これは若干、落胆させられる数字です。

鉱工業生産

中国の9月の鉱工業生産は+10.2%でした。これは8月より低い数字ですが今年に入って2番目に良い数字です。