実はとっても奥が深い指標「PER」

今回は、バリエーション指標(株価が割安か割高かを判断するための指標)のうち最も代表的なPERについて、基本的な意味や上手な使い方を解説したいと思います。

PERという指標は大変ポピュラーなものであるにもかかわらず、実はとても奥が深いものです。そのため、PERを投資判断の基準として実際に投資してみても、うまくいかないことが少なくありません。

そこで今回のコラムでは、PERで失敗しないためのコツも合わせてご紹介したいと思います。

PERの求め方

PER(ピーイーアール)は、日本語では「株価収益率」とも呼ばれ、株価が予想1株当たり当期純利益の何倍の水準まで買われているかを表すものです。

PERは以下の式で計算することができます。

PER (単位:倍) = 株価 ÷ (予想) 1株当たり当期純利益

例えば、株価800円、当期の予想1株当たり当期純利益が80円のA社であれば、PERは 800円÷80円=10倍、と計算されます。

一般に、PERの適正値は15倍~20倍程度、これより低ければ低いほど株価が割安で、逆に高ければ高いほど株価は割高、とされます。