2020年まで金利低下を嫌気して過度に売り込まれていた

 三菱UFJ、三井住友FGの株価は2021年以降大きく上昇しましたが、それでも株価指標で見てなお割安です。2020年まで、金利低下を嫌気して株価が長期にわたり低迷していたからです。日本および世界の金利低下を嫌気して売り込まれていました。それが、2021年以降、世界的な金利上昇を好感して、株価が急上昇しています。

日経平均株価、三菱UFJ、三井住友FG株価の動き比較:2007年1月~2024年8月(26日まで)

出所:楽天証券作成

 三菱UFJ・三井住友FG株とも金利低下が続いた2020年まで、日経平均株価を大幅に下回るパフォーマンスとなっていました。株式市場で「金利低下→銀行(金融業)の収益悪化」というイメージが定着していたので、金利が低下する都度、世界中で銀行株が売り込まれ、その流れで両社とも売り込まれました。

日米の長期金利(10年国債利回り)推移:2007年1月~2024年8月(26日)

出所:QUICKより作成

 2021年以降、世界的に金利が上昇し始めると、銀行株が一斉に買われて上昇しました。日本のメガ銀行株も上昇しました。