今日の為替ウォーキング
今日の一言
どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである - 松下幸之助
Every Morning
FRBは過去30年間に8回、臨時会合での利下げを行ったが、その全てにおいてショックが株式市場にとどまらず広く拡大していた。債券市場では、資金の流れが目詰まりを起こし企業活動に支障をきたすリスクが発生していた。
今回の状況は、強いて言えば2001年1月と似ているが、当時は、その前年の2000年に2回(6月と10月)に雇用者数がマイナスに落ち込むなど、 経済はかなり弱っていた。現在の米経済に、このような変調は見られない。
FRBは9月に0.25%%の利下げを実施する可能性が高い。しかし、1回の雇用統計の結果をもとに、FRBが大幅利下げや緊急利下げを実施する可能性は低いだろう。FRBが対応するのはインフレと成長であり、株価の水準や相場のボラティリティではない。FRBが株式市場の下落に対して利下げするのは、相場のボラティリティが金融の安定を脅かす時だけだ。今のところ、そのような状況ではないし、景気後退の兆候を示す証拠もない。