今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは162.25円
↓下値メドは160.80円
米経済:ノーランディングならFRBは政策金利を6.25%まで利上げも
ECB:今年3回以上の利下げの可能性は50%以上
中国不動産不況:雇用と賃金に悪影響。輸出による経済回復効果を相殺
米小売売上高:耐久財からサービスへ、顕著な支出変化が発生
米経済:米国の力強さは移民が支える
前日の市況
7月3日(水曜)のドル/円相場は前日比0.29円の「円安」。
今朝公表された6月会合分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録によると、参加者はさらに利上げするべきという強気派と、急な景気後退に備えるべきという弱気派で分かれていることがわかった。
また雇用市場については、一部の参加者から「雇用統計は就業者数を実際よりも多く計上している可能性がある」との指摘があった。つまり、雇用市場は統計ほど強くはない可能性があるという重要なメッセージである。
最新の雇用統計の詳細については「米雇用市場が強いって、本当ですか? 6月米雇用統計 詳細レポート」をお読みください。
2024年133営業日目は161.39円からスタートして、東京時間夕方に161.95円まで円安に動いて38年来の高値を4営業日連続で塗り替えたが、162円台はこの日も失敗に終わった。
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、「FRBが利下げを開始する前に労働市場が悪化することが今後のリスクだ」と述べていたが、その懸念通りに、この日発表された失業保険申請件数やADP雇用データなど雇用関連のデータは弱い結果となった。ドル/円は東京時間 夜遅くに161円台を一時下抜けして、160.75円まで下落してこの日の安値をつけた。6月米非製造業ISMが予想を大幅に下回ったこともドル売りを加速させた。
ただ下落は一瞬で終わり、すぐに161円まで買い戻されて、終値は161.73円まで戻った。24時間のレンジ幅は1.20円。