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著者の荒地 潤が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「「円安は問題なのか?」FXマーケットライブ」
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは156.00円
↓下値メドは155.00円
欧州戦争:10年以内にロシアとNATOが軍事衝突する可能性高まる
RBNZ:利上げサイクル終了。しばらく政策金利据え置いた後、11月から利下げ開始
インフレと環境:ECB理事「グリーンエネルギーへの投資がインフレ加速の原因になる」
欧州賃金:賃金の伸び4.45%にやや低下も、ECBのインフレ目標達成3.5%にはほど遠く
タイ経済:タイ首相「経済は危機的状況」。タイ中銀に緊急利下げ再要請
前日の市況
5月9日(木曜)のドル/円相場は、前日比0.14円の「円高」だった。今週はすでに「3円も円安」に戻している。160円台への再チャレンジは来週のCPI(米消費者物価指数)で燃料補給してからになるだろう。
CPIといっても、米国のインフレが今後も上昇するかどうかは、マーケットにとってはどうでも良いことだ。彼らにとって重要なことは、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレに対してどう反応するかである。今年の初め、マーケットはFRBが「6回(1.5%)利下げ」すると予想していた。それが4カ月の間に、わずか1回(12月に0.25%)の予想までに減ってしまった。ただ5月雇用統計が弱かったために0.50%(2回)という予想が再び増えている。
利下げ開始時期については、7月、あるいはその次の9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)が候補になるが、大統領選挙直前の9月に大幅な金融政策を変更することは政治的に難しいとの見方だ。すると7月がなければ、今年の利下げは11月と12月の最大2回になる公算が大きい。
しかし米経済の強さが今後も続くならば、議論の中心は、利下げから「利上げ」に移っていくことになる。FRBの利上げが妥当なのか、あるいは可能なのか。それはこれからの経済データによって決まる。
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は「インフレが再燃した場合、FRBは今年利下げを
見送る可能性がある」と発言している。
2024年94営業日目のドル/円は、155.42円からスタート。東京時間の朝に少し円高になってから大きく円安に動くパターンは今日も続いた。東京時間朝に155.15円まで下落して安値をつけてから反転して夜の初め頃には155.95円まで上昇してこの日の高値をつけた。156円には届かなかった。終値は155.47円で4営業日ぶりの前日比円高となった。24時間のレンジ幅は0.80円。