「クイズでわかる!資産形成」(毎週土曜日に掲載)の第21回をお届けします。資産形成をきちんと学びたい方に、ぜひお読みいただきたい内容です。

今日のクイズ:指値と成行の使いこなし方

 今日は、株の買い注文・売り注文の出し方についてのクイズを二つ出します。

 株の売買注文の出し方にはいろいろありますが、よく使われるのが「指値(さしね)注文と成行(なりゆき)注文」の二つです。この二つをしっかり使いこなせればOKです。

 クイズを出す前に、この二つの注文の出し方を簡単に説明します。

 それでは、クイズです。

【第1問】株価1,007円のA社株を指値で100株買いたい場合、いくらで指値したらいいでしょうか?

 次の板(いた)情報を見た上で、【1】、【2】、【3】のうち、最も良いと思うものを選んでください。板情報とは、指値など売買注文がどう入っているか示すものです。

<A社の板情報と、指値を入れる価格候補> 

出所:筆者作成

 今日は、もう一つ、クイズを出します。

【第2問】次のチャートで示したB社とC社の株式をそれぞれ100株売りたい場合は、成行で売った方がいいのは、どちらでしょうか?

ヒント:指値の入れ方

 第1問の正解をお伝えする前に、ヒントを差し上げます。もう一度、第1問A社の板情報をご覧ください。

 ここには、代表的な買い指値の入れ方3種類が出ています。

【1】上値(1,010円)に買い指値

 売買注文の板情報が上のままで変わらなければ、1,010円で100株の買い指値をすると、1,007円で買えます。

「1,010円で買い指値したら、1,010円で買えてしまう」と勘違いした人もいるかもしれません。そんなことはありません。1,010円の買い指値注文とは、正確に言うと、「1,010円以下の最も有利な価格で買う」注文です。1,007円に売り指値があれば、1,007円で買えます。

 それでは、1,007円ではなく、あえて、1,010円に買い指値する意味は何でしょう? それは、一瞬先に、別の投資家に1,007円や1,009円の売り指値を買われてしまった時でも、1,010円で買えるということです。

 価格を指定しないで確実に買うには、どうしたらいいでしょう? その場合は、指値ではなく、成行で買い注文を入れます。ただし、その場合は、いくらで買えるか分かりません。直前に大量の買い注文が先に入ると、1,050円などとんでもなく高いところで買う羽目になってしまうこともあります。

 1,010円までで買えれば買いたいが、それ以上高いところでは買いたくないならば、1,010円に買い指値すべきです。

【2】買い注文の先頭(1,002円)に買い指値

 売り買い膠着(こうちゃく)しているときは、先頭に注文を入れておけば、買いやすいといえます。1,001円以下の売り指値注文、または成行の売り注文が入れば、買うことができます。

【3】下値(999円)に買い指値

 株価が999円まで下がらないと、買えません。株価が999円まで下がっても、すぐに買えるわけではありません。先に入っている買い指値注文100株が全て約定(やくじょう)した後、さらに999円で売り注文が入れば、その時、999円で買えます。