気になるあの本をチェック!
米国会社四季報 2023年版 秋冬号
答えてくれた人
東京経済新報社 米国会社四季報編集部
編集長ってどんな人?
林 哲矢(はやし てつや)さん
日本経済新聞の記者を経て、ハーバード大学(ケネディスクール)で修士号。『週刊東洋経済』副編集長の後、『米国会社四季報』編集長。
どんな人にオススメ?
・米国株投資を始めたいと思っている人
・米国株投資で利益を出したい!と思っている人
・自分の投資眼を鍛えたい!と思っている人
米国上場の主要銘柄について、基礎情報や業績などをまとめたのが『米国会社四季報』です。4月(春夏号)と10月(秋冬号)の年2回刊行で、『会社四季報』の体裁に倣い、銘柄の特色と豊富な財務情報を掲載。大型株から話題の新興株、ETF(上場投資信託)まで、計882銘柄を収録しています。『会社四季報』と同じく、初心者からプロまで役立つ内容となっています。
この本の、ここが読みどころ!
読みどころは三つあります!
一つ目は企業記事です。各銘柄にどのような会社か、どのような事業に力を入れているかなどが記載されています。投資家のバイブル『会社四季報』を担当する各業界の専門記者が執筆を担当、米国上場企業の概要をコンパクトにまとめています。
二つ目は業績・財務データです。全銘柄について、今期、来期の2期予想を掲載しています。
三つ目は「巻頭特集ランキング」です。掲載銘柄を対象に「増収率」や「増益率」「低PER(株価収益率)」など七つのランキングを掲載しています。定番から成長株まで様々な銘柄が入っているので、どんな銘柄があるか把握するのに役立ちます。
編集者の制作秘話
米国株はオンラインの情報が充実しています。しかし紙ならではの特長があるのも確かです。それは一覧性です。
編集作業中は全銘柄に目を通します。そこで気がついたのが、各銘柄ページの真ん中だけ見てお宝銘柄を発掘する方法です。各銘柄ページの中央には上向き、下向きの矢印があります。「1株益予想の前号比」です。
上向きの矢印がついていれば足元で勢いが出てきており、お宝銘柄に化けるかもしれません。下向きの矢印がでていても、一時的に業績が悪いだけで、今後の復活が期待できるかもしれません。紙ならではの一覧性を生かし、矢印だけに注目してページをめくっていけば、効率的に成長株が探せます。
気になる銘柄があれば、売上高や配当などの推移を見て、しっかり成長しているかを確かめましょう。『米国会社四季報』で皆さんの投資が充実するよう願っております。