1994(平成6)年3月4日
衆院選で小選挙区比例代表並立制を導入
1994(平成6)年3月4日、公職選挙法が改正され、衆議院選挙に小選挙区比例代表並立制が導入されました。
戦後の日本の選挙制度は、中選挙区制が用いられていました。中選挙区制とは、有権者が 1人の候補のみに投票する単記投票制で、得票数の多い順に上位から定数分の候補者が当選する選挙法です。
候補者が政党組織とは別に個人支援組織を作る必要があるため、政治と財界の癒着が生まれやすい点が指摘され、社会問題化していました。また、同一政党から同区に複数の立候補を擁立することが派閥形成の原因となることも問題視されていました。
それらを改善すると同時に、二大政党制の実現を理想として小選挙区制が採用されました。しかし、期待とは裏腹に野党勢力の分裂によって二大政党制は成り立たず、逆に小選挙区制は第一党に有利に働くようになりました。それを是正するために政党自体の得票数によって議席を確保できる「比例代表制」が並行して採用されたのです。
2016年以降、18歳から選挙に参加できるようになりましたが、2017年10月に行われた第48回衆議院議員総選挙の投票率は53.68%。公正な選挙制度への改正とともに、政治への関心を高める相互努力が求められているといえます。
1994年3月4日の日経平均株価終値は
19,966円00銭
ライター: FIX JAPAN 前沢ともあき