今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは150.90

 ↓下値メドは150.40 

中国市場:投資家は成熟した中国から、超成長を求めて他の国にマネーを移動
天然ガス:欧州の備蓄量が70%まで上昇。例年は30% 
ECB:ビルロア理事「欧州の実質中立金利は0%」「次の動きは利下げ」
中国経済:旧正月の観光ツアー予約、前年比10倍の伸び  
銀行合併:ドイチェバンクとコメルツバンク合併の噂再び 

前日の市況

 2024年43営業日目のドル/円は前日比0.21円の「円安」だった。

 2月28日(水曜)は150.47円からスタートして、東京時間昼前につけた150.36円がこの日の安値となった。その後は緩やかに上昇を続けたが、年初来高値(150.88円)の手前で失速。未明につけた150.84円がこの日の高値となった。終値は150.72円。24時間のレンジ幅は0.48円と狭かった。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の見通し

 1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合後の記者会見で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は3月利下げをほぼ否定した。FOMCナンバー2のウイリアムズ副総裁は、「今年の利下げは3回が妥当」との考えを示している。9月、11月、12月がその候補として想定しているとすれば、利下げ時期はマーケットが期待していたよりも半年後ずれしそうだ。利下げ幅の予想もドットチャートで示された0.75%へと収斂していく。

 利下げはまだ早いという見方を裏付けるように、今月発表された米雇用統計は米経済の力強さを示し、1月のCPI(消費者物価指数)も、コア指数と総合指数がいずれも前月比・前年同月比ともに予想を上回る伸びとなった。

 今日はFRBがインフレ指標として、CPIよりも重要視している1月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)の発表がある。強い結果が出たなら、ドル/円は年初来高値を更新して151円台まで上昇するチャンスもあるだろう。来週は米ISM、雇用統計の発表、そしてパウエル議長の議会証言が予定されている。レンジ相場も今週で終わるだろうか。

主要指標 終値

出所:楽天証券作成