今日の為替ウォーキング
今日の一言
今日、誰かが木陰に腰を下ろして休憩しているとしましょう。それは、はるか昔に別の誰かが木の苗を植えてくれたからなのです - ウォーレン・バフェット
Life's Been Good
FRB(米連邦準備制度理事会)が現在の金利水準を下げることを躊躇している理由は、インフレ率を目標値まで引き下げる唯一の方法は、引締め政策を続けることで経済にブレーキをかけて失業率を上昇させることだと考えているからだ。
FRBの政策はフィリップス曲線の考えに頼っている。フィリップス曲線とは、 横軸を失業率、縦軸を物価上昇率にとって関係をグラフに描くと「失業率が上がるほど、物価は下がる」という曲線を描くというものだ。
しかし、2023年の経済は、成長は力強く失業率は低かったが、インフレ率も低下して、右肩下がりのフィリップス曲線では説明がつかない経済事象が起きた。結局、高インフレはコロナ禍が生み出したもので、サプライチェーンの混乱が収まるにつれてインフレも低下したという見方が増えている。