今日の為替ウォーキング
今日の一言
トレードは、あきらめなかったからといって成功するものではない。しかし、正しい行ない方を実践すれば、大負けすることはない。大切なことは、うまくいかないときも自暴自棄にならないことだ
Sowing The Seeds Of Love
FOMCメンバーの政策金利の見通しを示すドットチャートでは、2024年に3回利下げが行われることを示しているが、パウエルFRB議長は、利下げの明確な開始時期について明言を避けている。
FRBは、金融政策決定プロセスにおいて経済データを重視する方針を打ち出している。マーケットは6月からの利下げを期待しているが、インフレ目標に向けた進展が不十分であることを示す情報が入ってきた場合には、利下げがさらに後ずれする可能性は否定できない。
2021年のFOMCは、インフレが一過性でないことが明らかになった後も「一過性」モードからしばらく抜け出せなかった。今は逆に「より高く、より長く」モードから抜け出せずにいる。FRBには、外部から何らかの力が働かない限りその運動状態を変えない「慣性の法則」が働いているのだ。その外部の力というのが経済データである。
FRBは金融政策の判断を経済データに極端に依存している。経済サイクルの初期においてこれは良い戦略だが、サイクル後期には過ちを犯しやすい悪い戦略となってしまう。なぜなら、経済データは常に過去を振り返るものであり、現在との時間差の発生が必ず起こる。将来を見据える金融政策との相性が非常に悪いのだ。