1996(平成8)年2月10日
チェスコンピューターが人間に初勝利
1996(平成8)年2月10日、IBMが開発したスーパーコンピューター「ディープ・ブルー(Deep Blue)」が、当時のチェス世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ氏に勝利しました。コンピューターが人間に勝利した初のゲームです。
「ディープ・ブルー」は、もともとは大学のコンピューター研究をIBMが継承し、カスパロフ氏にチェスで勝つことを目標として開発が進められたマシン。1秒間に2億手を予測し、対戦相手のカスパロフ氏の過去の棋譜を元に、徹底した評価関数(指し手がどのぐらい有効かを導く数式)を用いて先読みするようプログラミングされました。
「チェスで人間の世界王者に勝利する」ことは、IBMの開発チームにとって「目標」にすぎません。これらの開発は、問題処理能力、計算能力、データマイニング法といった、コンピューターの進化に貢献する実績につながっています。
1996年2月10日の日経平均株価終値は
20,934円82銭