6位:吉野家HD(9861)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:3,312円(2024年1月11日終値)
配当利回り:0.30%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で4枚、200株以上で10枚、1,000株以上で12枚、2,000株以上で24枚の飲食券(500円分)
その他条件:200株以上の株主は飲食券を自社の定めた期限までに返送した場合、保有株数に応じた自社グループ会社商品詰め合わせセットと交換可
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 第6位は牛丼チェーン大手で「はなまるうどん」も展開する吉野家HD。

 2月、8月末に100株保有で、飲食券2,000円分が贈呈されます。

 200株(投資金額約66万2,400円)を保有すると年2回5,000円分の飲食券贈呈と、株数の増加以上に優待金額が増えるので、頻繁に吉野家を利用する人にはお得かもしれません。

 200株以上保有の場合、優待券を返送すると吉野家の牛丼パックなど優待商品セットと引き換えることも可能です。

 同社は値上げ効果や期間限定商品が好調なこともあって、今期2024年2月期は大幅な増収増益と1株当たり16円の株主配当を予想。

 2025年2月期も増収増益が続きそうです。

 2023年まで商品を3年連続で値上げしても、いまだに「うまい、やすい、はやい」が魅力の牛丼ビジネス大手だけあって、適度なインフレが続く限り、同社の業績は安泰といえるかもしれません。

 株価は2023年11月1日の上場来高値3,585円から12月18日には3,051円の安値まで下落後、再び上昇に転じ、2024年1月9日には終値3,333円まで回復しています。

 少し上がり過ぎの傾向もあるので、3,000円割れの水準まで調整するのを待って購入するのが賢明かもしれません。

7位:コメダHD(3543)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:2,803円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.85%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で1,000円分の自社電子マネー
その他条件:一部除外店舗有。2月末時点の株主で3年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)かつ300株以上保有の場合1,000円増
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 第7位は「珈琲所コメダ珈琲店」を主にフランチャイズで展開するコメダHD。

 2月、8月末に100株保有で、「コメダ珈琲店」など同社のグループ店舗で利用できるプリペイドカード「KOMECA」に1,000円分がチャージされます。

 300株(投資金額84万900円)以上保有の場合、3年以上継続保有すると2月末に追加で1,000円分がチャージされる長期保有株主優待制度もあります。

 同社はフランチャイズで店舗を拡大しているため、売上高に対する営業利益率が2024年2月期予想で約20%に達する高収益企業としても有名です。

 2024年2月期は値上げ効果やコロナ明けの夜間客復活もあり、連続最高益更新予想。

 2025年2月期も人気キャラクターとのコラボ商品の投入で増収増益が見込まれています。

 株価も2023年9月13日に3,045円の上場来高値を更新しましたが、それ以降は買われ過ぎによる調整が続いています。

 過去に株価がもみ合った2,500円前後まで下落すると下げ止まる可能性もあるので、株価が少し落ち着くのを待ったほうがいいかもしれません。

8位:高島屋(8233)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:2,017円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待カード(10%割引)
その他条件:一部除外品有。優待カードの提示により各店の有料文化催事に3名まで無料入場可。100株以上500株未満の株主は買い物限度額30万円、500株以上は限度額なし
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 第8位は百貨店大手の高島屋。

 2月、8月末に100株保有で、高島屋店舗での買い物が10%割引になる株主優待カードが贈呈されます。割引が適用される買い物の限度は半期30万円です。

 現金だけでなく、全国百貨店共通商品券やタカシマヤカードでの支払いも割引になるほか、高島屋オンラインストアでの利用も可能です。

 また、高島屋で開催される文化催事で株主優待カードを提示すると、3名まで無料で入場できる特典も付与されます。

 この催事優待は高島屋に限らず多くの百貨店優待でも実施されており、株主優待ファンの間でも根強い人気があります。

 同社は、高級品の販売や旺盛なインバウンド需要で今期2024年2月期は過去最高益を更新し、1株当たり8円増配の34円の株主配当金を予定しています。

 ただし、株価は2022年に前年比70%以上も急騰したため、2023年は前年比4.3%の小幅上昇で終わりました。

 2023年8月17日につけた年初来高値2,286円から下落が続き、12月中旬以降は2,000円台をわずかに割り込んでいます。

 高値つかみが怖い人は、株価の下落が少し落ち着くのを待ってからの購入がいいかもしれません。

9位:J.フロント リテイリング(3086)

権利付き最終月:2月[貸借銘柄]
株価:1,348円(2024年1月11日終値)
配当利回り:2.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で買い物限度額年間50万円、500株以上で買い物限度額年間100万円、1,000株以上で買い物限度額年間200万円(以下1,000株ごとに100万円増)、4,000株以上で買い物限度額年間500万円の「大丸」・「松坂屋」買物優待カード(10%割引)
その他条件:各店および「大丸松坂屋ONLINE STORE」での買い物(一部除外品有)に利用可、「大丸松坂屋ONLINE STORE」は会員登録等要事前手続。各店の有料文化催事の無料入場カード(本人・同伴1名まで、一部対象外催事有)としても利用可。8月末の新規株主へも上記の限度額を半額に設定して同カードを発行。100株以上を3年継続保有の場合、買い物限度額は100万円増。
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 第9位は百貨店の大丸や松坂屋を運営し、若者向けのパルコも傘下に持つJ.フロント リテイリング。

 2月末に100株保有で1年間、大丸や松坂屋、大丸松坂屋ONLINE STOREでの買い物が10%割引(割引になる買い物限度額は年間50万円)になる株主優待カードが贈られます。

 株主優待カードを提示すると、大丸・松坂屋各店の有料文化催事、傘下のパルコ各店の直営ギャラリーでの有料文化催事に2名まで無料で入場できる特典もあります。

 2023年末までは、希望する株主に対して「パルコお買い物ご優待カード(クレジットカード)」が発行され、パルコでの買い物額が5%割引になるクレジットカード発行優待もありました。

 しかし、2023年末で新規加入が終了してしまったため、パルコでの買い物優待は現状未定になっています。

 同社は8位の高島屋同様にインバウンド需要の恩恵で業績好調が続き、来期の2025年2月期も業績は高水準で推移しそうです。

 ただし、株価は2023年8月14日に1,634.5円の年初来高値をつけて以降、調整中。

 株価の下げ止まりを待ってからの購入をおすすめします。

10位:コジマ(7513)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:781円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.77%
優待発生株数:100株以上
優待内容:2月のみ、100株以上で買物優待券(1,000円)1枚。8月のみ、100株以上で買物優待券(1,000円)1枚、500株以上で3枚、1,000株以上で5枚、3,000株以上で15枚、5,000株以上で20枚
その他条件:2月のみ有効期限は11月末、8月のみ有効期限は5月末。1年以上2年未満継続保有(株主名簿に連続3回以上5回未満記載)の株主には1枚、2年以上継続保有(連続5回以上記載)は2枚追加。自社店舗・通販で合計1,000円(税込)以上の商品購入に利用可(一部限定品除く)。「ビックカメラ」「ソフマップ」「ビックカメラアウトレット」の各店舗(通販を除く)でも利用可
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 第10位はビックカメラの子会社である家電量販店のコジマ。

 従来の同社の優待は、8月末に100株保有で、コジマの店舗やネット通販「コジマネット」、系列のビックカメラ、ソフマップ店舗で利用できる買い物券1,000円分でした。

 しかし、今回2024年2月末から、8月末だけでなく2月末にも100株以上保有で一律1,000円分の買い物券が贈呈されることになりました。

 また、8月末に1年以上保有で1,000円分、2年以上保有で2,000円分の買い物券が追加される保有期間に応じた優待も従来通りです。

 ただ、今回の優待制度改変で買い物券の有効期限は12カ月から6カ月に短縮されたので、届いたら早めに利用する必要があります。

 同社は家電需要の低迷を受け、今期2024年8月期も小幅な減収と営業減益予想になっています。

 ただし、昨年2023年の株価は業績回復を見越した見直し買いもあり、前年比26.4%高と上昇傾向にあります。

 現状の株価には少し過熱感があるので、600円台まで調整して再び上昇に転じるところなどを狙うのが賢明かもしれません。