2月株主優待 人気ランキング

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
1 8267 イオン 買い物返金カードなど 332,800
2 3048 ビックカメラ 買い物券 137,500
3 8905 イオンモール ギフトカードなど 181,700
4 3387 クリエイト・レストランツHD 食事券 115,000
5 7453 良品計画 買い物割引カード 246,050
6 9861 吉野家HD 飲食券 331,200
7 3543 コメダHD 自社電子マネー 280,300
8 8233 高島屋 買い物割引カード 201,700
9 3086 J.フロント リテイリング 買い物割引カード 134,850
10 7513 コジマ 買い物券 78,100
※1 優待発生金額 =2024年1月11日終値の株価 × 優待獲得最低株数で計算した金額です。

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客さまの人数が2024年1月9日時点で多い順番です。
この記事は銘柄を推奨するものではありません。
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2024年1月11日時点の終値や数値を、楽天証券Webサイトから採取して記載しています。
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2月の株主優待銘柄は133銘柄!

 2024年2月優待株は権利付き最終日が2月27日(火)、権利落ち日が2月28日(水)、権利確定日が2月29日(木)になります。

 土日を挟まない最短スケジュールですが、2024年2月はうるう年のため、月末が29日(木)になるので注意が必要です。

 優待株を2月27日(火)までに購入して、翌日の28日(水)まで保有し続けると、優待の権利を取得できます。

 2月の優待株は外食、流通、小売企業の決算期末が集中するため、133銘柄と豊富で内容も充実しています。

 特に目立つのは国内流通最大手のイオン、そしてイオンモール、イオン北海道、マックスバリュ東海などイオンの系列企業です。

※楽天証券 株主優待検索より

 外食チェーンや百貨店、アパレル関連企業の優待もたくさんあり、買い物好き、外食好き投資家には「2月は欲しい優待がてんこ盛りで選ぶのに困るほど」といえるほど選択肢が豊富です。

「自分が頻繁に利用する優待内容なら、投資資金が許す限り、複数の優待株を買う」のが正解かもしれません。

 2月優待株は昨年2023年、コロナ明けの外食自粛解除やインバウンド(訪日外国人)需要による業績回復で株価が急上昇した銘柄が多いのも特徴です。

 例えばランキング20位以内では、次のような優待株が2023年、株式を市場に上場して以来の最高値を意味する「上場来高値」を更新しています。

  • コロナ明けで商業施設を中心に運営レストランの業績回復が続いたクリエイト・レストランツ・ホールディングス(2023年9月更新)
  • 値上げが奏功して2024年2月期の1株当たり株主配当を前期の10円から16円に大幅増配した吉野家ホールディングス(2023年11月更新)
  • 運営する「珈琲所コメダ珈琲店」がコロナ明けで好調かつ海外進出にも期待がかかるコメダホールディングス(2023年9月更新)
  • コロナ明けで主力ビジネスである外食系店舗の企画、設計、施工が大幅回復したラックランド(2023年6月更新)

 その他にも、業績上方修正や好業績にともなう大幅な増配を発表した外食株が急騰するなど、内需株の多い2月優待株にとって2023年は大盛況の1年だったといえるでしょう。

2月優待株は上がり過ぎに注意。買い時を見極める!

 ただ、2023年11月1日に上場来高値3,585円をつけた吉野家HDが12月末(12月29日終値)に3,205円まで下落するなど、2023年末から2024年にかけて株価が調整期間に入った外食・小売株も増えています。

 業績回復が2年目に突入する2024年は、「前年同月比」で比べた既存店売上高や4半期業績の伸び率の鈍化が見込まれるからです。

 今後は、コロナ明けの消費復活といった特殊事情を除外しても、さらに業績拡大が続きそうな企業かそうでないかといった視点で、かなりシビアな銘柄選別が行われるでしょう。

 また、2023年12月、人気優待株の日本マクドナルドホールディングス(優待権利日は6月、12月末)が優待制度の変更を発表して、投資家の間で注目されました。

 100株保有で6月、12月末にバーガー類、ポテトなどサイドメニュー、ドリンクの引換券各6枚ずつが1冊になった食事券が贈呈される優待の取得条件に、保有期間が1年以上であることが新たに加わりました。

 経過措置として2024年6月末は継続保有期間が半年以上となり、2024年12月末優待から1年以上の継続保有が条件になります。

 魅力的な優待が多い2月の外食系優待に関しても、原材料費の高騰などで現行の優待制度を維持するのが難しくなった場合、優待制度が改変される可能性もあります。

 今後は、より慎重に購入タイミングや銘柄を見極めて投資したほうがいいかもしれません。

1位:イオン(8267)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:3,328円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.08%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で3%、500株以上で4%、1,000株以上で5%、3,000株以上で7%の優待カード(オーナーズカード)。2月のみ、1,000株以上で2,000円分、2,000株以上で4,000円分、3,000株以上で6,000円分、5,000株以上で10,000円分の自社ギフトカード
その他条件:優待カード(オーナーズカード)は、新規株主に対して案内書を送付し、カード発行。また、半期100万円を限度とする買い物金額に対し、保有株数に応じた割合で返金。自社ギフトカードは、3年以上継続保有した株主のみに贈呈
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 2月優待株の人気ランキング1位は、総合スーパーやショッピングモールを日本全国そして海外に展開する国内流通最大手のイオン。

 イオンの買い物代金キャッシュバック優待は、全優待株1,439銘柄の中でも、NTT、オリックスに次いで3番目に人気が高い注目優待です。

※楽天証券 株主優待検索より

 2月、8月末に100株保有で、イオン系列店舗やネット通販での買い物代金の3%分が約半年後にキャッシュバックされる「オーナーズカード」1枚と「家族カード」1枚の計2枚が贈呈されます。

 カードはイオンやマックスバリュ、首都圏のまいばすけっとなどで利用可能です。

 キャッシュバック比率は500株(投資金額約166万4,000円)以上で4%、1,000株(投資金額約332万8,000円)以上で5%、3,000株(投資金額約997万4,000円)以上で7%に増加(いずれも半年で上限100万円までの買い物が返金対象)。

 イオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンターなどの店舗では毎月20日、30日に5%割引特典が受けられる「お客さま感謝デー」と株主優待のキャッシュバック特典を併用できます。

 100株保有なら、毎月20日、30日の買い物で合計8%の割引率。

 イオン系列の店舗を利用する人なら「生活必需品」と呼んでもいいほど、使い勝手のいい優待といえるでしょう。

 そのほか、イオンイーハートが運営する飲食チェーン「四六時中」などでの食事が10%割引になったり、映画館イオンシネマの鑑賞料金が同伴者分も含めて大人1人1,000円に割引され、ポップコーンまたはドリンク引換券がもらえたりする特典などもあります。

 同社は値上げ効果のみならず、物価高が続く中、安価なPB商品が消費者からの支持を広げていることもあり、今期2024年2月期は大幅増収増益を予想。

 来たる2025年2月期も増収増益が続くなど、デフレ(物価下落)からの日本経済脱却を象徴するような銘柄といえます。

 株価も上昇基調が続き、2021年2月につけた高値3,675円まであと400円前後に迫っており、優待人気の高さもあって2024年の株価の継続的な上昇が楽しみな銘柄といえるでしょう。

2位:ビックカメラ(3048)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:1,375円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.09%
優待発生株数:100株以上
優待内容:2月のみ、100株以上で2枚、500株以上で3枚、1,000株以上で5枚、10,000株以上で25枚の買物優待券(1,000円)。8月のみ、100株以上で1枚、500株以上で2枚、1,000株以上で5枚、10,000株以上で25枚の買物優待券(1,000円)
その他条件:8月のみ、1年以上2年未満継続保有(株主名簿に連続3回以上5回未満記載)の株主には1枚、2年以上(連続5回以上記載)は2枚追加
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 第2位は都市部に家電量販店を展開し、最近は日用品の販売やネット通販にも力を入れているビックカメラ。

 2月末は100株保有で買い物優待券2,000円分が無条件にもらえます。

 8月末は1,000円分に加え、1年以上の継続保有でプラス1,000円、2年以上継続保有でプラス2,000円分という保有期間に応じた贈呈もあります。

 買い物優待券はビックカメラやその子会社のソフマップの店舗やネット通販、子会社コジマの店舗で利用可能です。

 同社はコロナ禍の巣ごもり需要で大幅増益だった2021年8月期以降、2期連続で減益が続いており、家電量販店というビジネスモデルの限界を感じさせる状況でした。

 しかし、インバウンド需要の高まりで都心部の大型店を中心に業績が好転。

 2024年8月期は3円増配の1株当たり18円の株主配当金を予想しており、株価も2023年の年初1月始値から年末の12月終値までちょうど200円上昇。

 業績・株価ともに復活の兆しが鮮明な点が期待大といえます。

3位:イオンモール(8905)

権利付き最終月:2月[貸借銘柄]
株価:1,817円(2024年1月11日終値)
配当利回り:2.74%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で3,000円分(相当)、500株以上で5,000円分(相当)、1,000株以上で10,000円分(相当)のイオンギフトカードまたはカタログギフト
その他条件:優待品に代えて、カーボンオフセットサービスの購入の選択可。3年以上継続保有(2月、8月の株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)の場合、1,000株以上2,000株未満は2,000円分のイオンギフトカード、2,000株以上3,000株未満は4,000円分、3,000株以上5,000株未満は6,000円分、5,000株以上は10,000円分を追加
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 第3位はイオン系列の商業施設を国内や中国、ベトナムなど海外でも運営するイオンモール。

 2月末に100株保有で、3,000円相当のイオンギフトカード、カタログギフトなどから1コースを選択できます。

 前年よりもランキングを2つ上げており、イオン系優待株の人気の高さが分かります。

 同社はコロナ明け後、国内では飲食・映画関連の客数が増加し、中国でも既存店が急回復。

 2024年2月期は大幅増収増益予想で、2025年2月期も業績が躍進しそうです。

 しかし、株価は5年以上、2,000円の壁をなかなか突破できない長期的な停滞が続いており、2024年は業績回復を反映した見直し買いに期待したいところ。

 2024年2月期の1株当たりの配当金は前々期から変わらず50円。

 予想配当利回りが2.7%を超えているのも魅力といえるでしょう。

4位:クリエイト・レストランツHD(3387)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:1,150円(2024年1月11日終値)
配当利回り:0.52%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分、200株以上で4,000円分、400株以上で6,000円分、600株以上で8,000円分、1,000株以上で10,000円分、3,000株以上で16,000円分、6,000株以上で24,000円分、9,000株以上で30,000円分の優待食事券
その他条件:1年以上継続保有の場合、400株以上3,000株未満は2,000円分、3,000株以上6,000株未満は4,000円分、6,000株以上9,000株未満は6,000円分、9,000株以上は8,000円分を追加
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 第4位はイオンモールなどの商業施設や都市部にさまざまなレストラン、居酒屋を展開するクリエイト・レストランツHD。

 2月、8月末に100株保有で、食事券2,000円分が贈呈されます。

 400株(投資金額46万円)を1年以上継続保有した場合、2月、8月末に2,000円分の食事券が追加贈呈されます。

 食事券が使える店舗は「かごの屋」「しゃぶ菜」などのファミレス、「デザート王国」「サンジェルマン」など商業施設内などの店舗、傘下のSFPホールディングス運営の「磯丸水産」「鳥良商店」といった居酒屋など多岐に渡り、使える店舗の選択肢が非常に多い点も魅力でしょう。

 同社は前期2023年2月期、コロナ明けの居酒屋事業復活や2022年9月に子会社化したベーカリー「サンジェルマン」のM&A効果もあり、50%増収を達成。

 今2024年2月期も大幅な増収増益と増配を予定しています。

 株価は2023年9月12日に1,234円の上場来高値をつけたあと、反落したものの、2024年1月9日には1,158円まで回復中。

 ここからさらに株価が続伸するためには、さらなる企業買収など成長路線の継続が必要のようです。

 ただ、業績自体は来期2025年2月期も増収増益が続きそうなので、株価が少し調整したところで押し目買いしたい銘柄といえるでしょう。

5位:良品計画(7453)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:2,460円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.62%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で買物優待カード(5%割引)
その他条件:
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 第5位は国内だけでなく中国や欧州など海外でも衣料品、雑貨、食品販売の「無印良品」を展開する良品計画。

 2月、8月末に100株保有で、「無印良品」の店舗や系列のインテリアショップ「IDEE」、飲食店「Café MUJI」「MUJI Diner」、ベーカリー「MUJI Bakery」などでの買い物・食事金額が5%割引になる優待カード(シェアホルダーカード)が贈呈されます。

 無印良品が好きな人にはとても魅力的な優待ということもあり、2023年8月末の優待制度新設以降、早くも第5位に初ランクインとなりました。

 同社は値上げ効果で国内だけでなく海外も好調で、2024年8月期は10%増収、50%近い大幅最終増益を予想しており、今後も海外進出が大きな成長源として復活しそうです。

 昨年2023年前半は1,500円前後で低迷していた株価も7月以降、勢いよく反転上昇を開始し、2023年は前年比50.7%の上昇と株価復活の年になりました。

 今年2024年もさらなる飛躍の年になりそうな有望株といえるでしょう。

6位:吉野家HD(9861)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:3,312円(2024年1月11日終値)
配当利回り:0.30%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で4枚、200株以上で10枚、1,000株以上で12枚、2,000株以上で24枚の飲食券(500円分)
その他条件:200株以上の株主は飲食券を自社の定めた期限までに返送した場合、保有株数に応じた自社グループ会社商品詰め合わせセットと交換可
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 第6位は牛丼チェーン大手で「はなまるうどん」も展開する吉野家HD。

 2月、8月末に100株保有で、飲食券2,000円分が贈呈されます。

 200株(投資金額約66万2,400円)を保有すると年2回5,000円分の飲食券贈呈と、株数の増加以上に優待金額が増えるので、頻繁に吉野家を利用する人にはお得かもしれません。

 200株以上保有の場合、優待券を返送すると吉野家の牛丼パックなど優待商品セットと引き換えることも可能です。

 同社は値上げ効果や期間限定商品が好調なこともあって、今期2024年2月期は大幅な増収増益と1株当たり16円の株主配当を予想。

 2025年2月期も増収増益が続きそうです。

 2023年まで商品を3年連続で値上げしても、いまだに「うまい、やすい、はやい」が魅力の牛丼ビジネス大手だけあって、適度なインフレが続く限り、同社の業績は安泰といえるかもしれません。

 株価は2023年11月1日の上場来高値3,585円から12月18日には3,051円の安値まで下落後、再び上昇に転じ、2024年1月9日には終値3,333円まで回復しています。

 少し上がり過ぎの傾向もあるので、3,000円割れの水準まで調整するのを待って購入するのが賢明かもしれません。

7位:コメダHD(3543)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:2,803円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.85%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で1,000円分の自社電子マネー
その他条件:一部除外店舗有。2月末時点の株主で3年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)かつ300株以上保有の場合1,000円増
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 第7位は「珈琲所コメダ珈琲店」を主にフランチャイズで展開するコメダHD。

 2月、8月末に100株保有で、「コメダ珈琲店」など同社のグループ店舗で利用できるプリペイドカード「KOMECA」に1,000円分がチャージされます。

 300株(投資金額84万900円)以上保有の場合、3年以上継続保有すると2月末に追加で1,000円分がチャージされる長期保有株主優待制度もあります。

 同社はフランチャイズで店舗を拡大しているため、売上高に対する営業利益率が2024年2月期予想で約20%に達する高収益企業としても有名です。

 2024年2月期は値上げ効果やコロナ明けの夜間客復活もあり、連続最高益更新予想。

 2025年2月期も人気キャラクターとのコラボ商品の投入で増収増益が見込まれています。

 株価も2023年9月13日に3,045円の上場来高値を更新しましたが、それ以降は買われ過ぎによる調整が続いています。

 過去に株価がもみ合った2,500円前後まで下落すると下げ止まる可能性もあるので、株価が少し落ち着くのを待ったほうがいいかもしれません。

8位:高島屋(8233)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:2,017円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待カード(10%割引)
その他条件:一部除外品有。優待カードの提示により各店の有料文化催事に3名まで無料入場可。100株以上500株未満の株主は買い物限度額30万円、500株以上は限度額なし
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 第8位は百貨店大手の高島屋。

 2月、8月末に100株保有で、高島屋店舗での買い物が10%割引になる株主優待カードが贈呈されます。割引が適用される買い物の限度は半期30万円です。

 現金だけでなく、全国百貨店共通商品券やタカシマヤカードでの支払いも割引になるほか、高島屋オンラインストアでの利用も可能です。

 また、高島屋で開催される文化催事で株主優待カードを提示すると、3名まで無料で入場できる特典も付与されます。

 この催事優待は高島屋に限らず多くの百貨店優待でも実施されており、株主優待ファンの間でも根強い人気があります。

 同社は、高級品の販売や旺盛なインバウンド需要で今期2024年2月期は過去最高益を更新し、1株当たり8円増配の34円の株主配当金を予定しています。

 ただし、株価は2022年に前年比70%以上も急騰したため、2023年は前年比4.3%の小幅上昇で終わりました。

 2023年8月17日につけた年初来高値2,286円から下落が続き、12月中旬以降は2,000円台をわずかに割り込んでいます。

 高値つかみが怖い人は、株価の下落が少し落ち着くのを待ってからの購入がいいかもしれません。

9位:J.フロント リテイリング(3086)

権利付き最終月:2月[貸借銘柄]
株価:1,348円(2024年1月11日終値)
配当利回り:2.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で買い物限度額年間50万円、500株以上で買い物限度額年間100万円、1,000株以上で買い物限度額年間200万円(以下1,000株ごとに100万円増)、4,000株以上で買い物限度額年間500万円の「大丸」・「松坂屋」買物優待カード(10%割引)
その他条件:各店および「大丸松坂屋ONLINE STORE」での買い物(一部除外品有)に利用可、「大丸松坂屋ONLINE STORE」は会員登録等要事前手続。各店の有料文化催事の無料入場カード(本人・同伴1名まで、一部対象外催事有)としても利用可。8月末の新規株主へも上記の限度額を半額に設定して同カードを発行。100株以上を3年継続保有の場合、買い物限度額は100万円増。
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 第9位は百貨店の大丸や松坂屋を運営し、若者向けのパルコも傘下に持つJ.フロント リテイリング。

 2月末に100株保有で1年間、大丸や松坂屋、大丸松坂屋ONLINE STOREでの買い物が10%割引(割引になる買い物限度額は年間50万円)になる株主優待カードが贈られます。

 株主優待カードを提示すると、大丸・松坂屋各店の有料文化催事、傘下のパルコ各店の直営ギャラリーでの有料文化催事に2名まで無料で入場できる特典もあります。

 2023年末までは、希望する株主に対して「パルコお買い物ご優待カード(クレジットカード)」が発行され、パルコでの買い物額が5%割引になるクレジットカード発行優待もありました。

 しかし、2023年末で新規加入が終了してしまったため、パルコでの買い物優待は現状未定になっています。

 同社は8位の高島屋同様にインバウンド需要の恩恵で業績好調が続き、来期の2025年2月期も業績は高水準で推移しそうです。

 ただし、株価は2023年8月14日に1,634.5円の年初来高値をつけて以降、調整中。

 株価の下げ止まりを待ってからの購入をおすすめします。

10位:コジマ(7513)

権利付き最終月:2月、8月[貸借銘柄]
株価:781円(2024年1月11日終値)
配当利回り:1.77%
優待発生株数:100株以上
優待内容:2月のみ、100株以上で買物優待券(1,000円)1枚。8月のみ、100株以上で買物優待券(1,000円)1枚、500株以上で3枚、1,000株以上で5枚、3,000株以上で15枚、5,000株以上で20枚
その他条件:2月のみ有効期限は11月末、8月のみ有効期限は5月末。1年以上2年未満継続保有(株主名簿に連続3回以上5回未満記載)の株主には1枚、2年以上継続保有(連続5回以上記載)は2枚追加。自社店舗・通販で合計1,000円(税込)以上の商品購入に利用可(一部限定品除く)。「ビックカメラ」「ソフマップ」「ビックカメラアウトレット」の各店舗(通販を除く)でも利用可
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 第10位はビックカメラの子会社である家電量販店のコジマ。

 従来の同社の優待は、8月末に100株保有で、コジマの店舗やネット通販「コジマネット」、系列のビックカメラ、ソフマップ店舗で利用できる買い物券1,000円分でした。

 しかし、今回2024年2月末から、8月末だけでなく2月末にも100株以上保有で一律1,000円分の買い物券が贈呈されることになりました。

 また、8月末に1年以上保有で1,000円分、2年以上保有で2,000円分の買い物券が追加される保有期間に応じた優待も従来通りです。

 ただ、今回の優待制度改変で買い物券の有効期限は12カ月から6カ月に短縮されたので、届いたら早めに利用する必要があります。

 同社は家電需要の低迷を受け、今期2024年8月期も小幅な減収と営業減益予想になっています。

 ただし、昨年2023年の株価は業績回復を見越した見直し買いもあり、前年比26.4%高と上昇傾向にあります。

 現状の株価には少し過熱感があるので、600円台まで調整して再び上昇に転じるところなどを狙うのが賢明かもしれません。

「株主優待検索」のやり方

 2月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。

※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、「国内株式」→「株主優待>」とクリックしてください。

 次に、水色の文字で「株主優待検索」と出ているところをクリックしてください。

優待銘柄を検索

「優待検索」を開いてください。下記の左側の赤で囲んだ「検索条件を指定」から下の部分で、絞り込み条件を指定できます。

2月に権利が確定する人気優待銘柄を検索

 最初は、「権利確定日が近い順番」に並んでいるので、「検索条件を指定」の「注目銘柄」のところで、「人気順」をクリックすると、自動で人気順に並び替えができます。