昨日(2012年07月02日)の動向
7月2日の外為市場は、先週のEU首脳会談で合意した欧州救済基金による国債買い入れについて、フィンランドとオランダがESMによる債券買い入れを認めない立場を表明したことで、マーケットはユーロ売りの展開になりました。
また米ISM製造業景況指数が目安とされてます、50を約3年ぶりに下回る49.7の数字に素直にドル売りに反応し米ドル円も下落しました。しかし、総じて株価が堅調に推移したことで下げ止まりました。
東京時間は、朝方発表されました、日銀短観は総じて改善された数字が発表されましたがマーケットには、大きな反応を見せることなく、昨日上昇しました、クロス円などで利益確定の売りが出た模様で頭が重い展開となりました。
欧米時間に入ると、EU首脳会談の結果が引き続き維持され、スペイン、イタリア国債の利回り低下、株価も堅調に推移し、リスクオンとなり、ユーロ、豪ドルは堅調に推移しました。しかし、米ISMの悪化、フィンランド、オランダがESMによるマーケットでの国債購入を認めない方針を示したことでユーロ全面安の展開となり、ユーロ/円は100円を割り込み、99.759まで下落しました。
2012年07月02日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.913 | 79.973 | 79.308 | 79.513 |
ユーロ/円 | 101.263 | 101.263 | 99.759 | 100.052 |
豪ドル/円 | 81.958 | 81.980 | 81.142 | 81.477 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(07月03日)の展望
【米ドル/円】
今週金曜日に発表されます、米雇用統計を控え、また明日が祝日でもあり、材料が乏しい展開が続きそうです。
昨日のISMが3年ぶりに50を切る結果となり上値が重い展開が続きそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 79.80 | 80.00 | 79.00 | 79.30 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
先週のEU首脳会談でほぼ合意に至り、ユーロはポジティブな結果となりましたが、昨日はフィンランド、オランダがESMによる国債購入に反対を表明したこともあり、ユーロが下落しました。ユーロ圏の足並みの悪さが懸念されており、このことが長引くようですとユーロは下値を探る展開となりそうです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 100.50 | 101.00 | 99.30 | 99.50 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
10:30に発表されました、住宅建設許可件数が大幅に上昇したことで、豪ドルは素直に上昇しました。
本日発表されます、豪政策金利は3.5%のまま据え置きが予想されています。
マーケットはRBAの声明に注目が集まっており、金融緩和に言及する内容が出てくるようですと、豪ドル上昇感が一服する可能性があります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 81.70 | 82.00 | 80.70 | 81.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(07月03日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 17:30 | (英)PMI建設業 | 52.9 | 54.4 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します