昨日の動向

6月28日 米ドル/円:[始値] 79.714 [高値] 79.750 [安値] 79.220 [終値] 79.449 ※数値はBID値です。 ユーロ/円:[始値] 99.394 [高値] 99.488 [安値] 98.332 [終値] 98.856 ※数値はBID値です。 豪ドル/円:[始値] 80.351 [高値] 80.558 [安値] 79.380 [終値] 79.781 ※数値はBID値です。

6月28日の外為市場は、28日より開始されました。、EU首脳会議でユーロ危機対策への懸念からユーロは売られる展開となり、ユーロ円は6月6日以来の安値レベル99.332まで下落しました。ただ、開催前から期待されていなかった分、首脳会議でサプライズ的なことに備え、これ以上の大きな下落にはつながりませんでした。

東京時間は、EU首脳会議を前にポジション調整的なドル売りが見られ、79円前半まで下落しました。しかし79.20から79.00円にかけて大量の買いが散見され、一部では覆面介入とのうわさもあり、下落後は終始小動きに展開しました。
一方豪ドルは堅調に推移し来月頭から、RBAの会合や重要経済指標も重なり、やや買い戻しも入ってきているようです。

欧米時間に入ると、アジア時間ポジション調整から買い戻されていたユーロは、一転、ドイツ財務相の発言によりユーロ売りの展開となりました。その後はEU首脳会議でのサプライズ的な期待感の心理的要因も働きから下げ止まり、やや値を戻してクローズしました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日の米ドル/円は昨日から開催されているEUサミットの内容を見極めたいとの見方と、来週に控えた米国雇用統計の発表を控え積極的な取引は手控えられそうです。ただ月末ということもあり一定の警戒感は必要と思われます。また、79.20円付近でとどまっていることからそれを抜けると78.60円付近を目指す展開となりそうです。

想定レンジ 78.60-80.00

【ユーロ/円】
本日の早朝ファンロンパイEU大統領が1200 億ユーロの成長・雇用協定で合意と発表しましたが、スペインやイタリアは国債購入で合意がなければ成長・雇用協定に署名しない姿勢を示すなどリスクが出てきており、何も合意に至らない場合のユーロ/円はリスク回避傾向となり、その結果としての円高方向に動く可能性があります。

想定レンジ 98.00-100.00

【豪ドル/円】
現時点でRBAの利下げが 20%程度織り込まれていますが、市場予想は据置きで、豪ドル/円は回復基調の中で利下げ期待は後退しているとみられ、据置きの決定は豪ドル/円の大幅上昇には繋がりにくいと思われます。

想定レンジ 78.50-80.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 79.80 80.00
サポート:79.20 79.00

【ユーロ/円】
レジスタンス:99.00 99.50
サポート:98.00 98.30

【豪ドル/円】
レジスタンス:80.00 80.60
サポート79.00 79.30

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)小売売上高 0.2% 0.6%
17:00 (欧)マネーサプライM3 2.3% 2.5%
★★ 18:00 (欧)消費者物価指数 2.4% 2.4%
★★ 18:30 (英)BOE金融安定報告書
★★ 21:30 (加)GDP 0.2% 0.1%
★★ 21:30 (米)個人所得 0.2% 0.2%
★★ 22:45 (米)シカゴ購買部協会景気指数 52.3 52.7
★★ 22:55 (米)ミシガン大消費者信頼感指数 74.1 74.1
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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