昨日の動向

6月14日  米ドル/円:[始値] 79.404 [高値] 79.475 [安値] 79.158 [終値] 79.347 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 99.766 [高値] 100.285 [安値] 99.448 [終値] 100.237 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 78.908 [高値] 79.591 [安値] 78.700 [終値] 79.544 ※数値はBID値です。

6月14日の外為市場は、ギリシャ再選挙後に必要に応じ主要国中銀が協調して流動性供給を行うとの報道や、BOE(イギリス中央銀行) も英財務省と協調して民間貸出増加のため月間50 億ポンド超の資金供給を行うと発表しました。米国では弱い経済指標を受けて追加緩和期待が高まったことから欧米株価や商品市況も概ね上昇、為替市場では豪ドルやNZ ドルといった株価敏感通貨が影響を受け、ドルと円が下落しました。

東京時間の米ドル/円は小幅に円高へと振れる場面もありましたが、週末のギリシャ再選挙を控えて様子見ムードが高まり、限定的な値動きで目立った展開は見られませんでした。

欧米時間に入ると、米新規失業保険申請件数やCPIが予想より悪かったことから、米国の緩和期待を通じたドル売りの流れや、景気浮揚による株価上昇への思いから、上方向を試す動きになりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
ギリシャ選挙に備える本日は日銀決定会合、米NY 連銀製造業景況指数およびミシガン大消費者信頼感指数等が予定されていますが、週末にギリシャ再選挙を控えているため経済指標に対する市場の感応度は低いと思われます。そのため米ドル/円は79円台前半で方向感のない展開が予想されます。

想定レンジ 79.00-80.00

【ユーロ/円】
ユーロ/円はギリシャ再選挙結果が重要となりますが、スペイン国債利回り上昇ペース加速にもかかわらず、ユーロ/円は堅調に推移しているため、市場はギリシャのユーロ圏離脱やユーロ崩壊といったシナリオに対しある程度準備ができていると思われます。一方、楽観シナリオへの備えが十分でなく、ユーロ/円は底堅い相場展開が続きそうです。

想定レンジ  98.50-100.30

※またギリシャ再選挙は今週末の6月17日となっており、結果次第では週明けの月曜日には大きく変動する可能性があるため、お取引の際には十分ご注意いただきますようお願いいたします。

【豪ドル/円】
週末にギリシャ選挙を控えているため、豪ドル円はクロス円につられた値動きとなりそうです。そのため上値は重く底堅い展開となっているため、方向感のない展開が予想されます。

想定レンジ  78.80-79.60

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 79.75 80.15
サポート:78.80 79.10

【ユーロ/円】
レジスタンス:100.40 100.80
サポート:98.80 99.50

【豪ドル/円】
レジスタンス:79.60 80.00
サポート:78.60 78.80

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 21:30 (米)消費者物価指数 -0.2% 0.0%
17:30 (英)貿易収支 -85.00億 -85.64億
18:00 (欧)貿易収支 40億 86億
21:30 (加)製造業出荷 0.2% 1.9%
★★ 21:30 (米)NY連銀製造業景気指数 13.00 17.09
★★ 22:00 (米)対米証券投資 450億 362億
★★ 22:15 (米)鉱工業生産 0.1% 1.1%
22:15 (米)設備稼働率 79.2% 79.2%
★★ 22:55 (米)ミシガン大消費者信頼感指数 77.5 79.3
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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