昨日の動向

6月13日 米ドル/円:[始値] 79.537 [高値] 79.743 [安値] 79.297 [終値] 79.459 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 99.507 [高値] 100.111 [安値] 99.280 [終値] 99.757 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 79.232 [高値] 79.532 [安値] 78.800 [終値] 78.922 ※数値はBID値です。

6月13日の外為市場は、ギリシャ急進左派党首(SYRIZA)による、「我々が勝利し緊縮財政に関する合意を覆しても、EUはギリシャをユーロ圏に留めさせるために、全力を尽くすだろう」との発言が材料視され、ユーロは対ドルで1.26、対円で100円を超える上昇を見ましたが、格付け会社ムーディーズが、スペインの格付けを3段階引き下げ、見通しをネガティブとしたことでやや反落しました。

東京時間は、米ドル/円は、安住財務相、白川日銀総裁による円高懸念発言がありましたが、79.75以上を越えられず、上値の重さを確認する形となりました。

欧米時間に入ると、ギリシャ急進左派党首の発言により好感されたユーロは、ユーロ/円で100.111まで上昇しましたが、格付け会社ムーディーズがスペインの格付けを「A3」から「Baa3」に3段階引き下げ、見通しをネガティブとしたことで、ユーロは下落に転じました。米ドル/円はギリシャ再選挙、FOMCを控えて79円台で方向性を見いだせず、終始小動きの展開となりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
昨日の小売売上高に続き、新規失業保険申請件数が上昇し労働市場の改善期待が後退する場合や、消費者物価指数伸び率が前月から低下しインフレリスクが後退する場合には、米ドル/円は上値の重い展開となり売り圧力が強くなりそうです。

想定レンジ 79.00-80.00

【ユーロ/円】
ユーロ圏債務問題のこともあり足許ギリシャ、スペイン懸念が高まったことで、ギリシャの銀行セクターから流出した預金がスイスへ逃避しているとの見方が高まり、ユーロ円は上値の重い展開となり昨日同様に100円前半で売り圧力が高まりそうです。

想定レンジ 98.50-100.00

【豪ドル/円】
本日と明日は豪州の経済指標が予定されておらず、豪ドル円はクロス円につられた値動きとなりそうです。
また上値は重く底堅い展開となっているため、78円ちょうどから79.50付近のレンジ相場が続きそうです。

想定レンジ 78.00-79.50

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 79.75 80.15
サポート:78.80 79.30

【ユーロ/円】
レジスタンス:100.20 100.80
サポート:99.30 99.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:79.30 79.60
サポート:78.60 78.80

※ 下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)卸売物価指数 0.5%
16:30 (ス)SNB政策金利 0.0% 0.0%
18:00 (欧)消費者物価指数 -0.2% 0.5%
21:30 (加)新築住宅価格指数 0.3% 0.3%
★★ 21:30 (米)新規失業保険申請件数 37.5万件 37.7万件
★★★ 21:30 (米)消費者物価指数 -0.2% 0.0%
21:30 (米)第1四半期経常収支 -1319億 -1241億

明日の予定

注目度 発表時間 指標 予想 前回
07:30 (NZ)企業景況感 48.0
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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