昨日の動向

6月5日 米ドル/円:[始値] 78.347 [高値] 78.974 [安値] 78.102 [終値] 78.735 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 97.912 [高値] 98.322 [安値] 97.025 [終値] 98.040 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 76.179 [高値] 76.907 [安値] 75.926 [終値] 76.712 ※数値はBID値です。

6月5日の外為市場はG7 緊急電話会議後に、安住財務相が、G7は過度な為替変動回避に適切に協力するとの9月G7合意を再確認した、と述べたことから円売り介入警戒感が高まり、ドル/円は一時78.974円へ上昇、その他クロス円もつれて上昇し、円がほぼ全面安となりました。

東京時間は、ユーロの動意をきっかけにリスク回避の巻き戻しの動きが優勢になりました。
また午後になるとRBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利引き下げ(政策金利を25bp引き下げ3.50%)を発表し、豪ドルは上下に振れる展開となりました。

欧米時間に入ると、円売りの流れが優勢になりました。G7電話会議において「株安・円高が日本経済にダメージになっていると伝えた」との発言を受けて、円売り介入への警戒感から円売りが強まった流れが継続し、78.974円まで上昇しました。
また、ISM非製造業景況指数が結果53.7と、市場予想53.4より若干良い結果となったことを受けて、米国の経済に対する懸念が緩和したことから、リスク回避の巻き戻しの流れが強まりました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
世界的な株安・債券高の是正傾向が継続し米長期債利回りの持ち直しが続くこととなれば、昨日のG7電話会議の余韻もあって米ドル/円は79円台への持ち直しが視野に入りそうです。

想定レンジ 77.80-78.70

【ユーロ/円】
本日20:45に発表予定されているECB(欧州中央銀行)の政策発表に市場の注目が集まります。
またLTRO(長期資金供給オペ)実施計画の発表が行われれば、昨日97円台を下回ることがなかったため底堅く堅調に推移する可能性があります。

想定レンジ 97.30-99.00

【豪ドル/円】
昨日のRBA(オーストラリア準備銀行)による政策金利引き下げにも、豪ドル相場の下値は限定的でした。
本日10:30に発表されたGDPの結果1.3%となり、市場の予想0.6%よりも良かったため、豪ドルは大きく上昇したこともあり本日は堅調に推移しそうです。

想定レンジ 76.50-78.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス: 79.00 79.50
サポート:78.00 78.30

【ユーロ/円】
レジスタンス:98.50 99.00
サポート:97.00 97.50

【豪ドル/円】
レジスタンス:77.80 78.00
サポート:76.00 76.50

下記各5分足チャートは、当日 10:50 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
17:30 (英)建設業PMI 54.5 55.8
18:00 (欧)第1四半期GDP【改定値】 0.0% 0.0%
19:00 (独)鉱工業生産 -1.0% 2.8%
20:00 (米)MBA住宅ローン申請件数 -1.3%
20:45 (欧)ECB政策金利 1.0% 1.0%
21:30 (米)第1四半期非農業部門労働生産性【確報値】 -0.7% -0.5%
★★ 3:00 (米)地区連銀経済報告
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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