シニア世代と現役世代、資産運用の方法は違う!

20~40代の資産運用は?

 20~40代で計画的に資産形成を実践しようとする人は、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で投資を始める人が多いようです。しかし、まだ投資にまわす余裕資金が多くないため、この年代は、貯蓄しながら運用もする積み立て投資がおすすめです。

 また、今後も働いて収入を得る期間が長く、余裕資金で長期的に投資できることなどから、ある程度リスクの高い投資もできるという特徴があり、少額でも積極的な運用で資産を増やしたいというニーズの方が多いようです。

50代以降の資産運用は?

 では、50代以降の世代の資産運用はどうでしょう。コツコツ貯めていた貯蓄や退職金や相続などで、ある程度まとまった資金がある方も多いようです。

 その半面、定年が近づき収入が減ったり、年金生活になったりするため、値上がり重視から、「リスクとリターンのバランスがよい運用で資産を増やしたい」もしくは「安定的な運用で利息・配当収入を継続して得たい」というように、今ある資産を減らさない運用方法へのニーズが高まっていきます。

シニア世代の投資目的

出所:金融資産2,000万円以上の50~79歳の1,500人を対象にしたアンケート調査をもとに、筆者作成(複数回答)