昨日の動向
5月23日 米ドル/円:[始値] 79.977 [高値] 80.075 [安値] 79.213 [終値] 79.477 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 101.441 [高値] 101.463 [安値] 99.527 [終値] 99.956 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 78.430 [高値] 78.430 [安値] 76.862 [終値] 77.457 ※数値はBID値です。
5月23日の外為市場は、日銀政策決定会合で、現状維持を決めたことで、円買いが進みました。
EU非公式首脳会談開催を控え、ギリシャ離脱に備え緊急計画策定を求めたとの報道で、欧州株価が全面安になり、ユーロ売りに拍車がかかり、対ドルでは1.25台まで下落しました。
東京時間は、昨日の格下げを受け80円前半で推移していましたが、本邦輸出企業によるドル売りに加え、日銀政策決定会合で現状維持を決めたことにより、米ドル/円は、79.50を割り込むレベルまで下落しました。
欧米時間に入ると、ギリシャの無秩序なユーロ離脱を懸念し、リスク解消の動きがさらに拍車がかかり、ユーロ/円は100円を割り込み99.527、豪ドル/円も77円を割り込み76.862まで下落しました。米ドル/円は、79円レベルでの覆面介入のうわさもあり、円買いが進むものの79.213までの下落にとどまりました。
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日の展望
【米ドル/円】
本日もギリシャ情勢からくるリスク回避の円買いが優勢となりそうです。日本時間21:30に米国新規失業保険申請件数および耐久財受注の発表が予定されており、低下基調継続が確認されれば、緩やかなドル/円の下支え要因となり、79 円台後半への小反発が予想されます。
想定レンジ 79.00-80.00
【ユーロ/円】
ベルギーのファンアケレ財務相が、ギリシャのユーロ離脱に備えた危機管理計画は策定されていると明らかにしたこともあり、依然としてユーロ/円は売られやすい状況下にあります。今年の1月23日の安値がサポートラインとなりそうです。
想定レンジ 99.00-100.50
【豪ドル/円】
ギリシャ問題によるリスク回避の流れを受け本日も上値が重い展開になると予想されます。
また豪ドルは対ドルで下げ幅を拡大しており去年の11月23日付近の安値を意識した動きとなりそうです。
そのため、豪ドル円は今後75円前半まで下げ幅を拡大しそうです。
また本日は77円台を維持し、昨日の安値を下回らないかに注目が集まります。
想定レンジ 76.80-78.00
テクニカル
【米ドル/円】
レジスタンス: 79.80 80.10
サポート:79.00 79.20
【ユーロ/円】
レジスタンス:100.50 101.00
サポート:99.00 99.50
【豪ドル/円】
レジスタンス:78.00 78.30
サポート:76.30 76.80
※ 下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
チャート1:米ドル/円 5分足チャート
チャート2:ユーロ/円 5分足チャート
チャート3:豪ドル/円 5分足チャート
本日の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 16:30 | (独)製造業PMI【速報値】 | 47.0 | 46.2 |
★★ | 16:30 | (独)サービス業PMI【速報値】 | 52.0 | 52.2 |
★★ | 17:00 | (独)IFO景況指数 | 109.4 | 109.9 |
★ | 17:00 | (欧)製造業PMI【速報値】 | 46.0 | 46.9 |
★ | 17:00 | (欧)サービス業PMI【速報値】 | 46.7 | 46.9 |
★ | 17:30 | (英)第1四半期GDP【改定値】 | -0.2% | -0.2% |
★★★ | 21:30 | (米)新規失業保険申請件数 | 37万件 | 37万件 |
★★ | 21:30 | (米)耐久財受注 | 0.2% | -4.2% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します