昨日の動向

5月15日 米ドル/円:[始値] 79.862 [高値] 80.327 [安値] 79.810 [終値] 80.190 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 102.411 [高値] 102.847 [安値] 102.039 [終値] 102.078 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 79.551 [高値] 80.135 [安値] 79.373 [終値] 79.640 ※数値はBID値です。

5月15日の外為市場は、ギリシャの連立内閣樹立に対する大統領の調停が失敗に終わりましたが、マーケットでは想定内で、さほどサプライズ的な動きにはなりませんでした。それよりも米経済指標がいずれも、市場予想を上回ったことで、米ドルが堅調に推移し、米ドル円は80.327まで上昇しました。

東京時間は、特段材料もなく、米ドル円は79円台に輸入の買いが並んでおり、クロス円が弱含む展開になりましたが、分厚い買いに阻まれ、79円後半で終始小動きとなりました。

欧米時間は、ギリシャの再選挙において、反ユーロ派の台頭により、ユーロ離脱の構図が想定され、マーケットはギリシャ以外の債務問題国の、スペイン、イタリアにリスクを意識させられ、ユーロの上値を押さえる展開となりました。
その後は、米経済指標が市場予想を上回り、マーケットは素直に米ドル買いに反応し、米ドル円は5月3日以来、終値ベースで80円台を回復し、80.190でクローズしました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
本日はFOMC議事要旨発表があり、注目は前回2名だった追加緩和策支持数の増減、次回に追加緩和の条件が織り込まれるかです。追加緩和期待が後退するようですとマーケットは上値トライの展開となりそうです。

想定レンジ 79.80-81.00

【ユーロ/円】
ユーロは昨日、対ドルで売られる展開となりました。やや悪材料が出尽くした感があり、利益確定が入りやすい展開と思われます、ただし、株価軟調な地合いが続くようですと上値は重くなりそうです。

想定レンジ 102.00-103.25

【豪ドル/円】
株価、債券、商品価格等の動きに左右されると思われます。基本的には戻り売りの展開ではありますが、年初来の安値近辺であるため、豪ドル円も利益確定の買いが出やすいと思われます。

想定レンジ 79.50-81.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:80.50 81.00
サポート:80.20 79.80

【ユーロ/円】
レジスタンス:102.60 103.00
サポート:101.80 102.00

【豪ドル/円】
レジスタンス:80.00 80.30
サポート:79.30 79.60

下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英)失業率-4月 5.0% 4.9%
18:00 (EU)消費者物価指数-4月 2.6% 2.6%
18:00 (EU)貿易収支-3月 40億EUR 28億EUR
★★ 18:30 (英)BOE四半期インフレレポート
20:00 (南ア)小売売上高-3月 6.6% 7.2%
★★ 21:30 (米)住宅着工件数-4月 4.7% -5.8%
21:30 (米)建設許可件数-4月 -4.5% 4.5%
21:30 (加)製造業出荷-3月 0.4% -0.3%
22:15 (米)鉱工業生産-4月 0.6% 0.0%
22:15 (米)設備稼働率 79.0% 78.6%
★★★ 3:00 (米)FOMC議事要旨
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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