昨日の動向

5月 10日  米ドル/円:[始値] 79.626 [高値] 80.009 [安値] 79.597 [終値] 79.948 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 102.987 [高値] 103.756 [安値] 102.915 [終値] 103.431 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 79.921 [高値] 81.093 [安値] 79.892 [終値] 80.637 ※数値はBID値です。

5月10日の外為市場は、東京時間に発表されました豪失業率が改善され、また、ギリシャ連立交渉は進展がないものの、スペイン国債利回り低下等もあり、ここ一連のリスク回避傾向に歯止めがかかり、ユーロ、豪ドルの下げは一服しました。

東京時間は、朝方発表されました、豪雇用統計が市場予想を上回る結果に豪ドル/円は、80.68レベルまで上昇しました。しかしユーロ圏の不透明感を背景に、明確なリスク選好とは至らず、大きな上昇にはなりませんでした。

欧米時間は、依然ギリシャ連立交渉が不明確の中、6月中旬の再総選挙は織り込まれては来ていますが、ギリシャ第3党との連立協議が13日~15日に予定されており、その協議待ちや豪雇用統計の改善でリスク回避は一服しました。
その後、米新規失業申請件数が好感され、米ドル/円は一時80円に乗せて、80.009まで上昇、ユーロ/円、豪ドル円もそれぞれ103.756、81.093まで上昇しました。しかし、79円後半から80円にかけては、ファンド筋のロング解消の動きも見られ、79.948でクローズしました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
ドル/円は上値が重く、80円ちょうど付近がレジスタンスになっており、下値も底堅く79.50付近でサポートされていることから方向感の乏しい展開となりそうです。本日の米国経済指標は生産者物価指数、ミシガン大学消費者信頼感指数の2つのみで市場予想に対し発表結果が大きく乖離しない限りは、相場には大きく影響がないと思われます。

想定レンジ 79.50-80.60

【ユーロ/円】
ユーロ/円は、ユーロ圏がギリシャの政局の混乱が収束するまで同国の支援を継続させると伝わったことも、ユーロ/円の下支え要因となっている模様で、102.80付近がサポートとなり103円台前半で当面はもみ合いとなりそうです。

想定レンジ 102.70-104.00

【豪ドル/円】
豪ドル/円は昨日発表のされた中国輸出入統計はいずれも、市場予想を大幅に下回った事から中国株価は下落したが豪ドル/円の影響は限定的だったことから、本日発表された中国の鉱工業生産や小売売上高など経済指標の結果が豪ドルなどの下支え要因となりそうです。

想定レンジ  79.50-81.00

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:80.10 80.60
サポート:79.40 79.80

【ユーロ/円】
レジスタンス:103.80 104.00
サポート:102.80 103.20

【豪ドル/円】
レジスタンス:81.20 81.50
サポート:80.00 80.40

下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
15:00 (独)消費者物価指数 0.1% 0.1%
17:30 (英)生産者物価指数 0.4% 0.6%
★★ 21:30 (加)失業率 7.3% 7.2%
21:30 (米)生産者物価指数 0.2% 0.3%
22:55 (米)ミシガン大消費者信頼感指数 76.0 76.4
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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